留学中に収入を得ることができるかどうかは、準備する資金の目処を立てるためにも重要なポイントです。留学する国、またビザのタイプによってもルールは異なりますが、オーストラリアではどういうルールになっているのでしょうか?
今回はオーストラリアでアルバイトができるかどうかについて説明していきます。
1. アルバイトはできるの?
結論からお伝えすると、ビザの種類によってアルバイトができる場合とそうでない場合があります。ワーキングホリデービザや学生ビザは働くことが認められていますが、観光ビザでは働くことはできません。
また、ワーキングホリデービザと学生ビザでもそれぞれのルールが異なります。ビザによってどのような条件があるのか、ビザのタイプ別に見ていきましょう。
2. ビザタイプ別の労働規制とルール
■ワーキングホリデービザ
就労期間の規制があり、「同一雇用主の元で最大6ヶ月間まで就労することができる」という条件があります。この最大6ヶ月という期間は、働き始めた日から6ヶ月間で、労働時間の合計が6ヶ月に達するまでということではありませんので注意しましょう。
雇用主が同じであっても、働く場所が異なれば6ヶ月を超えて働くことができます。また、限定的ではありますが、ある特定の職種によっては6ヶ月以上働ける場合もあります。
■学生ビザ
就労時間の規制があり、2週間で40時間までとされています。1週間で計算すると20時間までになり、週5日で1日4時間、週4日で1日5時間まで働くことができます。ワーキングホリデービザにある就労期間の規制はなく、留学中は同一雇用主の元で長期にわたり働くことも可能です。
就労時間の規制があるのは、「勉強」がメインの学生ビザだからです。働きすぎて勉強に支障が出るようなことがないように政府によって定められているルールですので、しっかりと守るようにしましょう。
また、働くことができるのは学校が始まってからであり、学校に通う前から働くことはできませんので注意しましょう。学生ビザで配偶者が一緒にオーストラリアに来る場合、2週間40時間まで働くことが認められています。
ただし、学期の間など、ホリデー期間中は2週間で40時間までという制限は適用されません!ホリデーの間はしっかりアルバイトをして貯金する方も多いです。
■観光ビザ
オーストラリアでは観光ビザで働くことはできません。
3. アルバイト前の準備
オーストラリアでは労働して収入を得たら所得税を納めなければなりません。この際に必要となるのが、タックスファイルナンバー(Tax File Number・TFN)です。このタックスナンバーファイルを通して、政府は国民の納税状況を管理しているので正社員、アルバイト関係なく雇用主に提出しなければいけません。
また、タックスリターン(確定申告)の際にも必要になりますので、忘れないようにしましょう。
まとめ
オーストラリアでアルバイトができるかどうかについて説明してきました。
ワーキングホリデー、もしくは学生ビザであればアルバイトをすることができるが、それぞれ労働規制とルールが異なる
観光ビザでは就労は認められていない
オーストラリアで働き一定の収入を得た場合は所得税を納める義務があり、タックスファイルナンバーが必要になる
留学先のルールに従い、楽しい留学生活を心がけるようにしたいですね。
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