英語圏の留学はオーストラリア、アメリカ、カナダ、イギリス、ニュージランドが、人気の留学先として挙げられます。それぞれ選ばれる理由や特徴がありますが、今回はオーストラリア大学進学の人気の理由を解説していきます。
大学の数と教育水準
日本の大学数は約780校に対し、オーストラリアの大学は約40校です。日本に比べるとオーストラリアの大学数はかなり少ないように感じますね。
ただ、大学の数こそ少ないですが、日本トップクラスの有名大学と変わらない教育水準で、毎年約5校~7校が世界大学ランキングTOP100に選出されています。
加えて、AQF(Australia Qualification Framework)と呼ばれる機関により、資格や学位の基準が定められているので、高等教育機関(専門学校や大学)で取得した資格や学位、単位などは、オーストラリア国内にある他の教育機関においても認められる場合が多いのです。
これにより、例えばクイーンズランド(QLD)州で単位を取得後、他の州の教育機関に編入、進学することが、スムーズにできる仕組みになっています。
入学システム
オーストラリアの大学進学には日本では当たり前の入試はなく、代わりに高校の成績(大学の成績)と英語力の証明が必要になります。
大学が定めている入学基準を満たしていない場合でも、語学学校、ファウンデーションコース経由、ディプロマコース経由、テイフ(TAFE)などで特定のコースを受講するなど、英語力に応じて様々な方法で大学進学を目指すことができます。
日本のように1~3月にかけて試験を受けるという文化はなく、段階的に基準を満たしていくことにより進学することができるのは、日本との大きな違いです。
就職活動の選択肢
オーストラリアの専門学校や大学を卒業後、海外での経験と高い語学力を活かし、オーストラリア、アジア圏内、そしてもちろん日本で就職活動ができるという選択肢の幅が持てるのは、オーストラリアに限らず海外の大学に進学するメリットです。
オーストラリアにおいては、海外留学生向けに卒業生ビザの申請を行うことができ、現地で就労し経験を積むことができる制度があります。
治安
オーストラリアの治安は世界的にみても、とても良いとされており、少し意識をするだけで大きなトラブルに巻き込まれるリスクは軽減されます。
昼の時間帯においては、一人で歩いていても危険を感じるようなことはなく、女性の方でも安心して過ごせます。それでも軽犯罪(スリや置き引き)に遭う可能性は十分に考えられますので、バスで通路側に荷物を置く、カフェやレストランで席確保の為に荷物を置くことは避ける、また、電車でもリュックであれば前掛けにするなど注意するようにしましょう。
一方で、夜の時間帯は治安の良し悪し関係なく犯罪が起こりやすい時間帯です。できるだけ一人での外出は控える、特に暗い道や場所(公園など)を通ることは避けるなど気をつけるようにしましょう。
海外にいることを改めて認識し、日本と同じ感覚を持たないことが大切です。安心、安全な環境で学ぶことは留学中の成長に大きく影響するので、事前準備として希望する国と地域の治安情報は調べておくようにしましょう。
時差
オーストラリアと日本との時差はわずか2時間以内、ニュージランドも約4時間と時差が少ないことで知られています。時差が少ないということは、日本に連絡する時間帯がほとんど同じで行き違いになることが少ないです。
留学生活を送る中で日本と連絡が取りやすいことは、精神的に安定して留学生活を送ることに繋がりますし、時差ボケで体調を崩す心配もありませんので、英語圏の国の中では比較的スムーズに留学生活をスタートしやすいのではないでしょうか。
まとめ
オーストラリアの大学は世界的にみても教育水準が高く、国内においては海外留学生を含む学生の為に柔軟な対応ができるシステムを持っており、卒業後の就労も可能な場合があります。留学先として治安が良いこと、そして時差が少ないことで留学に集中できる環境が整っている、これらのことが進学においても留学先として人気の理由なのです。
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