観光はオーストラリア最大の産業の一つです。そのため、高等教育機関(専門学校、大学・大学院など)ではこの分野に力を入れているところが多く、特に専門学校においてはこの分野のコースを開講しているところが非常に多いです。
今回はオーストラリアの観光学の授業内容や特徴、入学の各種条件、そして気になる費用などをまとめました。
1. オーストラリアで学ぶ観光学
世界的に見てもオーストラリアは観光業が盛んな国の一つです。観光学を学ぶことは、旅行代理店やツアーガイド、ツアープランナーなどを目指す方におすすめの分野になります。
観光業全般の基本的な知識や法律、オペレーション、ツーリズムセールスに関してなど幅広く学習していきますが、ビジネス分野(マーケティング、アカウンディング、マネージメントなど)についても学習していくことはオーストラリア観光学の大きな特徴の一つです。
これは、観光学がビジネスの一部だという認識が強く、仮に別の業界で就職したい場合でも、ビジネス分野の知識を活かすことができ、より幅広く就職のチャンスに繋がる場合があるかもしれません。
2. 観光学の基本情報
高等教育機関(専門学校や大学・大学院)によって取得できる学位、コース期間、入学に必要な英語力などは異なりますので、下記にまとめました。
専門学校では、卒業後に即戦力として働ける人材を育成することを重要視していることから、実践的な授業が多く含まれます。中には、航空会社が実際に使っている飛行機予約システムについての実践学習などを取り入れているところもあります。
カリキュラムの一例
カスタマーサービスについて
旅行業に特化した知識
ツーリズムセールスのテクニック
マーケティング戦略、財政管理、スタッフ管理能力の学習
オーストラリアの観光学の特徴として紹介したビジネスの分野(「マーケティング」「アカウンティング」「マネージメント」)もしっかりとカリキュラムに組み込まれています。
大学・大学院では、企画、イベント、マーケティングなど、観光における知識や教養、特定の観光分野における研究などを行います。
カリキュラムの一例
基本的な観光業におけるシステムについて
雇用主の求めるスキルと知識
海外の観光分野における文化やサービスとの比較
ビジネス学(マーケティング、アカウンティング、マネジメントなど)も組まれていますが、より観光業に特化したビジネスを学びます。また、旅行会社が企画する内容、地方自治体や国、学校の修学旅行、企業の研修旅行など幅広く学習をします。
3. 大学進学の例
進学方法は大学へ直接入学する方法と大学附属のカレッジや専門学校を修了後に大学に編入する方法があります。
グリフィス大学とサザンクロス大学の例を参考にしてください。
グリフィス大学
観光学部はTourism Management(観光学)とHospitality Management(ホスピタリティ)から専攻を選ぶことができます。
サザンクロス大学
サザンクロス大学では、ビジネス学部でTourismを専攻することができます。
このように、専門学校のコース修了後に大学の2年次に編入できる場合があります。
どちらの大学もクイーンズランド州の大学ですが、オーストラリアの中でも一番と言っても過言ではないほど観光業が盛んな地域です。観光地として人気のゴールドコースト、修学旅行で人気のブリスベンなど有名な観光地が数多くある州で観光学を学ぶことは選択肢の一つとして視野に入れても良いと思います。
まとめ
オーストラリアは観光業が盛んな国で、特にクイーンズランド州は観光地として人気の場所が多く、観光学を学ぶ土地としては最適
オーストラリアの観光学ではビジネスの分野を学習するという特徴がある
進学方法については、大学に直接入学する方法もあるが、大学附属のカレッジ経由で編入する方法もある
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