2021年6月21日

パティシエを目指す

オーストラリア国内ではシェフやパティシエの人材が不足しているため需要は高い傾向にあり、調理師の資格を取得することで、就職にはさらに有利になる場合があります。

調理師のコースや受講資格など、今回は調理師を目指す方向けに情報をまとめました。

1. オーストラリアでパティシエを目指す

菓子職人のことを「パティシエ」、「パティシエール」と呼びますが、オーストラリアでは「ペイストリー・シェフ」、「パティシエ」と呼ばれるのが一般的です。

ケーキ、パイ、ドーナツ、マカロンなど人気のあるお菓子を作るのがパティシエですが、オーストラリアの教育機関によってはパン製造の分野を学ぶこともあります。

レストラン、ホテル、カフェ、ベイカリーなどでスイーツ担当としてパティシエが雇われることもありますので、お菓子作りが好きな方にはぴったりの国の一つです。

2. パティシエのコースについて

パティシエのコースはTAFEやカレッジなどで開講されています。

例

などのコースが用意されています。

オーストラリアのホスピタリティー業界で働くにあたって、この資格が必要というような明確な資格はありません。

しかしながら、日本の求人でよく見かける「未経験OK」や「未経験歓迎」という求人は専門職になればなる程ほとんどありません。

これは専門的な知識やスキル、経験を積んだ後で応募するのが一般的だからです。

3. コースの入学条件

パティシエコースの入学条件は「学歴条件」が高校卒業、「英語力条件」がIELTS5.5（全ての科目が5.0以上）となっています。

調理師の記事でも書きましたが、英語条件を満たさない場合は、語学学校で条件を満たすだけの英語力を身につける必要があります。また、TAFEのダイレクトエントリーコース経由で入学することが認められる場合があります。

英語力の条件は最低限必要な英語力ですので、コースを受講する際に英語で苦労しないようにできるだけ高い英語力を身につけるように努力するようにしましょう。

4. コース期間と費用、授業の内容のまとめ

コース期間と費用について下記参考にしてください。

例

※ クイーンズランド州・QLD/ ニューサウスウェールズ州・NSW / ビクトリア州・VIC

TAFEの中には、CertificateⅢとⅣを合わせて18ヶ月のパッケージコースを開講している州もあります。また、州によって同じTAFEでも期間も費用も異なります。

授業内容は、デザートの製作、チョコレートの製菓、食品の安全や衛生面の取り組みについて、パン製造など、基本的な知識やスキルはもちろん、お菓子の製作を中心に実践的な学習に取り組んでいきます。

5. 卒業後の就職

卒業後、お菓子職人としてケーキ屋さんやデザート専門店の他、スイーツ担当としてレストランやホテルで身につけた技術が求められる場合もあります。

調理師同様、卒業生ビザを申請し取得後、現場での経験を積み、その後の就労ビザ取得に繋げることができる場合もあります。

まとめ

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