広大な土地を持つオーストラリアにおいて車は生活に欠かせない存在で、走行距離も長くなった車が多く、大小様々な故障が起こります。その為、自動車整備士が活躍できる場は多く、さらに永住権が目指せる職業の一つでもあります。今回は自動車整備士になるために必要な英語力や費用をまとめました。
1. 自動車整備士について
日本の20倍以上もの広大な国土を持つオーストラリアで生活に欠かせないのが車です。
信じられないかもしれませんが、オーストラリアでは走行距離が20万キロを超えている車もあり、実際に中古車として売買されていることもあります。
このように古い車が走っていることも多く、車のトラブル(故障)も多いので、整備士の需要は高く、永住権が狙える職業の一つでもあるのです。
2. コースの授業内容
自動車、ガソリン燃料システム、エンジン機材、冷却系統、クラッチ、ブレーキ、トランスミッションなどの点検・修理や救急処理、現場でのコミュニケーション方法など、作業場で実践的な学習が多いですが、教室で整備士全般の基礎知識を学ぶものもあります。
そして、卒業後に即戦力として働けるよう実習期間を設けている教育機関が多いです。
小さな町工場から大手自動車会社まで様々な場所で実習を行い現場での作業を体感できる非常に貴重な期間が準備されています。
3. 学歴条件と英語力条件
TAFE(公立職業訓練校)やカレッジ(専門学校)の場合は、
学歴条件: 高校卒業以上
英語力条件: IELTS5.5(各科目で5.0以上)
です。
4. 英語力が足りない場合
英語力が足りない場合は、語学学校でIELTS5.5のレベルを目指す必要があります。
個人差もありますが、6ヶ月~12ヶ月は語学学校で英語学習を集中して行い、IELTSスコアを伸ばすことに専念します。
もしくは、TAFEの場合、進学準備コース(English for Academic Purposes・EAP)を規定の成績で修了することで入学条件の英語力を満たすことになりますので、IELTSなしで入学することができる場合があります。
しかしながら、進学準備コースを受講するにも中級以上の英語力が入学条件となりますので、英語力が全くない場合は、語学学校で0から英語の勉強を始め、基礎を固めることが必須です。
5. コースの費用について
TAFEやCollegeでコースが開講されており、教育機関によりコース期間と費用が異なりますので、下記参考にしてください。
(AU$1=80円で換算しています)
【TAFE QLD(クイーンズランド州)】
コース名(期間と費用)
CertificateⅢ in Light Vehicle Mechanical Technology
(104週間 / AU$18,600(約148万円))
CertificateⅣ in Automotive Management
( 104週間 / AU$18,600(約148万円))
【TAFE SA(南オーストラリア州)】 コース名(期間と費用)
CertificateⅢ in Light Vehicle Mechanical Technology
(52週間 / AU$15,500(約124万円))
CertificateⅣ in Automotive Mechanical Diagonosis
( 26週間 / AU$7,750(約62万円))
Diploma of Automotive Technology
( 26週間 / AU$7,700(約61万円))
【Imagine Education Australia】
コース名(期間と費用)
CertificateⅢ in Light Vehicle Mechanical Technology
(60週 / AU$13,500(約108万円) )
CertificateⅣ in Automotive Mechanical Diagnosis
(36週 / AU$10,000(約80万円) )
Diploma of Automotive Management
(30週 / AU$7,000(約56万円))
まとめ
走行距離20万キロを超える古い車が走っており、車の故障も少なくなく、自動車整備士の需要がある
コース修了後に即戦力となる人材育成を行なっており、実習期間を設けている教育機関が多い
TAFEやCollegeは高校卒業以上、IELTS5.5以上が入学条件として求められる場合が多い
英語力が足りない場合は、語学学校で学習する、もしくはTAFEの進学準備コースに進む
教育機関によってコースの費用や期間が異なる
Comments