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オーストラリアの奨学金について

オーストラリアの大学進学に限らず、海外の大学進学にはまとまった資金が必要になります。その為、資金の準備で悩んでいる方も少なくありません。


オーストラリアの大学では返済不要の「給付型奨学金」、日本とオーストラリア両政府も奨学金を提供していますので、活用できれば留学資金の節約に繋がる場合があります。今回は、奨学金について紹介していきます。

 
1. 奨学金とその種類

奨学金は、語学留学と大学・大学院留学をサポート(授業料を免除)するものです。大学の他、オーストラリアと日本の両政府、地方自治体(都道府県や市町村)、そして海外で専門的な知識や技術を身につけることや特定の分野での研究で成果を出すなど、優秀な人材育成を目的として企業や財団も基金を設立し、幅広く奨学金を提供しています。

奨学金は下記2種類です。

  • 「給付型奨学金」 - 返済が不要の為、審査内容が厳しいものもある

  • 「貸与型奨学金」 - 返済が必要で、利子の有無があり、学生ローンとも呼ばれている

 
2. 大学の給付型奨学金

奨学金の給付を受けるためには各種給付条件があり、ほとんどの場合で「成績優秀」であることが求められます。該当する方が優先されるため現実は厳しい面もあり最初から諦めている方も少なくないかもしれませんが、中には取得しやすい奨学金というもの提供されています。


例えば、入学査定で一定の成績以上で合格した全ての方へ給付される奨学金です。南オーストラリア大学やマードック大学、サンシャインコースト大学など、多くの大学で実施されています。


給付は全てのコースが対象となることもあれば、限定されたコースだけの場合もあり、大学によって異なります。また、給付される範囲は、授業料の25%や年間AU$6,000(AU$1=80円換算で約48万円)などコース同様こちらも大学によって様々です。


 
3. 審査について

奨学金の審査は出願時に自動で査定されるものと別途申込が必要なものがあります。別途申込が必要な場合は、期限までの申込漏れがないように十分に気をつけるようにしてください。

 
4. 政府の奨学金

奨学金には大学が提供しているものだけでなく、日本、そしてオーストラリア両政府が提供している奨学金があります。


■日本


日本学生支援機構(JASSO)

給付型と貸与型の両方の奨学金を提供しています。給付型においては、IELTS6.0(アカデミック・モジュール)以上、TOEFL iBT 80点以上と高い英語力と成績が必要となるため対象となる方は限られますが、貸与型は収入による審査が行われるため、比較的受けやすいものとなっています。貸与型は利子の有無があり、返済が必要となりますので、しっかりと確認した上で判断するようにしましょう。


■オーストラリア

Destination Australia Program(デスティネーション オーストラリア奨学金)

オーストラリアの地方都市における高等教育機関の発展、そして質の高い教育を提供することを目的として地方教育機関で勉強する国内外の学生に提供しています。大学・大学院のみならずTAFEも対象となっていますが、対象となる教育機関へ直接申請する必要があります。

 
まとめ
  1. 奨学金には給付型と貸与型がある

  2. 大学の給付型奨学金は、成績優秀者が対象となる場合がほとんどだが、取得しやすいものも提供されている

  3. 審査は出願時に査定されるものもあれば、別途申込が必要な場合もあるので、必ず確認するようにする

  4. 大学の奨学金の他に政府が提供している奨学金もある


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