オーストラリアは人気の留学先として名前が挙がることが多く、それは留学生にとってのメリットが多いことが理由の一つでもあります。メリットが多いことは知られていますが、逆にどのようなデメリットがあるのでしょうか?今回はオーストラリア留学のデメリットとその解決ポイントについて紹介していきます。
1. 物価が高い
オーストラリアに留学すると物価の高さに驚かれるかもしれません。レストランなどで外食をする場合は日本の約1.5倍程の単価になりますし、シェアハウスの家賃も日本の一人暮らしより高くなる場合があります。
★ 留学生の多くは自炊をし、お弁当を作るなど工夫して節約しています。フードコートではを安くお弁当が売られていることもあります。家賃も一人部屋ではなく二人部屋にすると安くなり、少し郊外に移動するだけで一人部屋でも安く借りることができます。
2. 税金の徴収
日本の消費税にあたるGST(Goods and Services Tax)と呼ばれる税率は10%です。また、所得税は留学生であっても徴収され、学生ビザでは累進課税、ワーキングホリデーでは年間所得が45,000ドルまで15%の税率となっています。
他国と比較した場合、カナダは州によって異なり5%~15%、ニュージランドは$14,000までは10.5%となっているため、オーストラリアの税率は高めです。留学生も所得があれば確定申告(Tax Return)をする必要があります。
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一時期は非移住者に対して32.5%の税率となっていましたが、現在では年間45,000ドルまでは15%となっています。税率は少し高いかもしれませんが、最低賃金が世界トップクラスの国ですので、贅沢をしすぎなければ、生活に困ることはありません。
また、留学中に高額な買物をした場合、TRS(Tax Refund Scheme)と呼ばれる税金払い戻し制度を活用し、条件(購入して60日以内、300ドル以上の品物、レシートが必要など)を満たしていれば購入金額の10%が払い戻しされます。
3. 日本人が多い
オーストラリアに限らず人気の留学先に共通していることですが、オーストラリアの人気都市には日本人留学生の他、日本人の観光客も多いです。英語の勉強で留学したのに日本と変わらない生活になってしまう可能性があリます。
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日本人が少ないエリアに行くのも選択肢の一つですが、郊外になることも多く何かと不便になってしまいます。日本人が多い事実は変わりませんので、学校以外の時間をどのように過ごすかが重要で、日々の積み重ねが半年後、1年後の成長に大きく影響します。あなた自身の心がけ次第で良い環境に変えることができます。
4. オーストラリア英語
オーストラリア人だけが話す独特な訛(なま)りがあり、その英語をそのまま身につけてしまうのではないかと心配する方も少なくないでしょう。また、日本では映画や音楽、英語の教材など主にアメリカ英語を聞く環境に慣れているので、イギリス英語をベースに持つオーストラリア英語に慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
★語学学校の英語はイギリス英語をベースにしている学校が多く、綺麗な発音、アクセントで学習することができるのでオーストラリア訛りの英語を覚える心配はありません。日本でも地方に行くと方言があるのと同じで、オーストラリアにも独特な表現があるのは自然なことです。
留学生が多いことで語学学校の先生たちも分かりやすい発音をするように心がけているので、むしろ留学生にとっては親切で質の高い授業を受けることができます。
5. 学生ビザの規定が厳しい
オーストラリアでは、成績が良くない、出席率が低い(一定基準を満たさない)などの理由でビザがキャンセルされる可能性があります。また、学生ビザで2週間に40時間まで働くことが認められていますが、そのルールを破り働いたことが分かった場合も、ビザがキャンセルされる要因になりかねません。
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厳しいと書きましたが、授業に出席して勉強し、復習をしていれば何も問題ありません。また、就労時間に関しては定められたルールですので、しっかりと守り大きなトラブルにならないように気をつけましょう。学期間などのホリデー期間中は2週間に40時間までの条件は適用されず、フルタイムで働くことができます。
6. 紫外線が強い
オーストラリアの紫外線の強さは日本の数倍と言われています。アパートには共有のプールやテニスコート、近くには綺麗なビーチや自然を満喫できる場所が多く外出する機会も増えると思いますが、肌を痛めることも少なくありません。
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外出する際は、短時間であっても日焼け止めを塗ることを心がけましょう。また、サングラスや帽子など日焼け対策をするようにしましょう。
7. 日本の学校と学期が合わない
日本の学校は4月に始まり、翌年の3月に1学期が終わりますが、オーストラリアは1月末から新学期が始まり、12月に終わります(州によって多少時期が異なります)。1年を約2~3ヶ月に区切り4学期制となっています。
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高校留学や大学を休学して留学する場合、学期の違いをしっかりと頭に入れてスケジュールを立てる必要があります。進学に限らず事前準備をしっかりと行うことはどんな時でも重要です。準備期間があると前向きに考えて学期が合わないことをメリットに変えましょう。
まとめ
外食をメインにするのではなく、自炊するなど日々の生活の中で工夫し、節約することができます。
最低賃金の高さは世界トップレベルです。また、税金が払い戻しされる制度がありますので、条件を満たしていれば活用するようにしましょう。
日本人が多くても、自分自身の過ごし方で環境は変えることができます。語学学校に通う時間以外の過ごし方をどのようにするか自分自身のルールを決めておくのも良いかもしれません。
オーストラリアに留学してオーストラリア英語の訛りを身につけることはありません。語学学校の先生方は正しい英語を留学生に教えてくれますので、安心して勉強に励んでください。
学生ビザに関しては勉強をメインとしています。授業に出席し英語の勉強に集中するようにしてください。また、就労時間などのルールは定められたものですので、絶対に守るようにしましょう。
日焼けの対策はクリームの他、サングラスや帽子、薄手の長袖など対策できることはしっかりと行うようにして、必要以上の肌へのダメージを避けるようにしましょう。
日本の卒業時期とオーストラリアの入学時期を理解し、事前準備を万全にしてスケジュールを組み、スムーズに留学できるようにしてください。
どこの国に留学するにしても、メリット、そしてデメリットがあります。それらをしっかりと理解した上で事前準備を忘れることなく、充実した留学にするようにしましょう!
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