クイーンズランド工科大学(Queensland University of Technology/QUT)はオーストラリア第3の都市、クイーンズランド州の州都ブリスベンにキャンパスを置き、5万人近い学生が通うオーストラリアの中でも大規模な大学の一つです。インターンシップなどを通した実践的な授業を重視し、即戦力として企業で活躍できる人材育成を目指しています。また、同学のビジネススクールは、世界に3団体あるMBAの格付け機関の認証を受けており、オーストラリアで初めて「トリプルクラウン」という最高級の称号を受けた大学です。今回は、都市部に位置し、最先端の教育施設を兼ね備えたクイーンズランド工科大学の特徴と進学方法について紹介します。
1. 州都ブリスベン
オーストラリア第3の都市で、256万人以上の人が住んでいます。
年間を通して比較的温暖で天気が良く、青空の広がる日が多いため、別名「サンシャインステート(太陽の州)」とも呼ばれています。
街の中心に大型ショッピングモール、レストランやカフェなどが集中しているため、移動範囲が少なく非常に便利な都市です。
2. クイーンズランド工科大学の特徴
即戦力となる人材育成
多種多様なコース
トリプルクラウンを獲得したQUTビジネススクール
即戦力となる人材育成
提携企業でのインターンシップが取り入れられ、実践的なスキルを磨き、社会に出て即戦力となる人材の育成に重きを置いています。
実際に活躍している経営者や専門家がパートタイムの講師として教壇に立つことも多く、各分野の企業との強いコネクションを武器に質の高い教育の提供をしています。
多種多様なコース
クイーンズランド工科大学には、9つの学部があり、幅広い分野の中から選ぶことができます。
※図にある各学部のコースは一部で、他にも数多くのコースが開講されています。
トリプルクラウン獲得とQS世界大学ランキング
クイーンズランド工科大学のビジネススクールは、世界に3団体あるMBAの格付け機関
Association to Advance Collegiate Schools of Business (AACSB)
European Foundation for Management Development (EQUIS)
Association of MBAs (AMBA)
「三代認証機関」と呼ばれる機関それぞれの認証を受けており、オーストラリアで初めて「トリプルクラウン」という最高級の称号を受けた大学です。
また、2021年のQS世界大学ランキングでは、創立50年未満の大学ランキングで16位と世界的にも非常に高い評価を受けています。
3. 進学の条件
大学進学には「英語力」と「学力」が大学が求める基準に達している必要があります。
クイーンズランド工科大学は、
「英語力」 - IELTS6.5(各セクション6.0以上)
「学力」 - GPA 4.0 / 5段階評価
それぞれの条件は、最低限必要なスコアで一部学部では英語力が異なります。
(例:看護学部 - IELTS7.0)
4. 条件を満たさない場合
3つ方法で進学することができます。
ディプロマコース経由
ファウンデーションコース経由
進学英語準備(EAP)コース経由
ディプロマコース経由
IELTS5.5 / GPA3.25 以上の場合、ディプロマコースを受講し、規定の成績でコースを修了することでディプロマコースで取得した単位を移行し、2年次に編入することができます。
(全ての学部に編入できるわけではありません。)
ファウンデーションコース経由
IELTS5.5 / GPA3.0 以上の場合、ファウンデーションコースを受講し、コース修了後に大学へ進学することができます。
進学英語準備コース(EAP)経由
英語力がIELTS5.0相当の場合は、進学英語準備(EAP)コースを受講し、規定の成績で修了することで、ファウンデーションコース、また、ディプロマコース、もしくは大学進学することができます。
EAPコースはExtendedとStandardの2つのコースが開講されており、それぞれ3つのレベルに分かれています。
受講条件と期間の詳細は下記の図の通りです。
EAP1
コース修了後、IELTSスコアなしで、ファウンデーションコース、ディプロマコースへ進学することができます。
※ディプロマコースの全てのコースに進学することができるわけではありません。
EAP2
コース修了後、IELTSスコアなしで、大学進学(IELTS6.5(各セクション6.0以上)条件の学部)することができます。
EAP3
コース修了後、IELTSスコアなしで、大学進学(IELTS6.5/7.0以上が条件の学部)することができます。
IELTSスコアが5.0以下、またスコアなしの方は、一般英語(General English)コースからスタートし、必要な英語力を身につけEAPへ進むことができます。
オーストラリアの場合は、日本のように入試の一発勝負ではなく、例え英語力がなくても段階的に条件をクリアしていけば進学することができます。
ただ、期間と費用の差は出るので、進学を目指している方は日本にいる間から学力のスコア維持や空いた時間に英語の勉強をすることで、期間を短く費用を安くすることに繋がることを覚えておきましょう。
まとめ
ブリスベンはオーストラリア第3の都市で、年間を通して温暖で過ごしやすい気候である
クイーンズランド工科大学は、即戦力となる人材育成、多種多様なコースを提供していて、最高評価のトリプルクラウンを獲得したビジネススクールがある
入学条件はIELTS6.5(各セクション6.0以上)、GPA4.0(5段階評価)となっている
入学条件を満たさない場合は、ディプロマコース、ファウンデーションコース、そしてEAPコース経由で大学進学することができる
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