グリフィス大学のゴールドコーストキャンパスにはゴールドコーストで最も規模の大きいゴールドコースト大学病院が隣接しています。同病院はゴールドコーストで行われている医療のメイントレーニングセンターで、同大学提携の研修先となっています。また、2020年には世界大学学術ランキングにおいて看護学部が世界2位(オーストラリア国内1位)という非常に高い評価を受けた分野でもあり、同大学で人気の学部です。この記事では、グリフィス大学の看護学部の進学方法や履修科目など詳しく紹介していますので参考にしてください。
1. グリフィス大学の看護学部について
グリフィス大学(Griffith University)のすぐ横には公立のゴールドコースト大学病院(Gold Coast University Hospital)があり、大学の実習が行われているだけでなく同大学提携の研修先として学生の方々が研修を受けています。
同大学の看護学部は2020年の世界大学学術ランキングで世界2位という非常に高い評価を受けていて、講師、講義、実習など総合的に質の高い授業を提供しているため、競争率の高い人気の学部です。
同学部では1年生から講義を受けるだけでなく、実習のために提携先の病院に出向くなど、実践的な授業が組まれていて、学生であるうちから医療の経験を積んでいき、卒業後に即戦力として活躍できる人材を育てていくことに注力しています。
外部リンク:世界大学学術ランキング
2. 看護学部への進学方法
同大学の看護学部への進学方法は、
直接入学
ディプロマコース経由
の2つの方法があります
直接入学
同大学の看護学部へ直接入学する場合、
学力 | 英語力 |
GPA3.7以上 (5段階評価) | IELTS7.0以上 (各項目7.0以上) |
が進学条件となっています。
また、授業料、入学月、期間は、
授業料 | AUD$34,500 / 年 (約310万円) |
入学月 | 2月 / 7月 |
期間 | 3年間 |
上記の通りです。
ディプロマコース経由
同大学のカレッジで開講されている、Diploma of Health Care を受講し大学2年次に編入する方法ですが、同ディプロマコースを受講する条件は、
学力 | 英語力 |
GPA2.5以上 (5段階評価) | IELTS6.5以上 (各項目6.0以上) |
です。
また、授業料、入学月、期間は、
授業料 | AUD$34,500 / 年 (約311万円) |
入学月 | 2月 / 6月 |
期間 | 8〜12ヶ月 |
上記の通りになります。
ご覧の通り、学力・英語力ともに直接入学する場合よりも条件が低くなっています。
また、ディプロマコースは入学条件が低くなっているだけでなく、
講義や実習が大学1年目(Bachelor of Nursing)で履修する内容とほとんど同じ
大学と比べて少人数で受講できるので講師との距離が近い
様々なサポート(アカデミック英語、アドバイザー、メンター制度)を活用できる
など、特に海外留学生にとってはメリットが多い特徴があります。
さらにディプロマコースで履修した単位は全て移行できるので、大学編入時は2年生からスタートとなり卒業が遅れる心配もありません。
ただし、
大学編入時に英語力条件(IELTS7.0以上)を満たす必要がある
ディプロマコースでは最低でもGPA4.0(7段階評価)の成績を収めることが条件
編入できる定員数が決まっていて、ディプロマコースで成績が高い順に優遇される
など、ディプロマコースを経由する場合は気をつけなければいけない点があることは覚えておきましょう。
看護学部への進学において避けて通れないのがIELTS7.0という高い英語力条件です。
ビジネス系の学部などでは、ディプロマコースを経由し既定の成績でコースを修了することで学力・英語力条件共に大学編入時に改めて求められることはありませんが、看護学部は例外学部の一つですので、ディプロマコースを経由する場合はスムーズに編入できるようにしっかりと計画を立てるようにしましょう。
※AUD$1 = ¥90換算
※IELTSはアカデミック・モジュールのスコア
3. 履修科目
続いて、履修する科目について紹介します。
2023年の履修内容を参考にそれぞれ見てみましょう。
【Bachelor of Nursing】
1年目 | 単位 (Credit Points) |
Foundations of Professional Nursing | 10 |
Psychosocial Development across the Lifespan | 10 |
Human Anatomy and Physiology 1 | 10 |
Communicating Effectively | 10 |
Safe Administration of Medications | 10 |
Human Anatomy and Physiology 2 | 10 |
Effective Nursing Practice | 10 |
Health Assessment | 10 |
2年目 | 単位 (Credit Points) |
Acute Nursing Practice | 10 |
Human Pathophysiology and Pharmacology 1 | 10 |
Legal and Ethical Principles in Healthcare | 10 |
Evidence-Based Nursing | 10 |
Chronic Condition Management | 10 |
Human Pathophysiology and Pharmacology 2 | 10 |
Mental Health Nursing Practice | 10 |
Child and Family Nursing Practice or Family Nursing | 10 |
続いてディプロマコースです。
【Diploma of Health Care】
1学期 |
English Language & Communication for Health or Academic & Professional Skills Development for Science & Technology |
Foundations of Professional Health Care Practice |
Human Anatomy & Physiology 1 |
Communicating Effectively |
2学期 |
Psychosocial Development Across the Lifespan |
Safe Administration of Medications |
Human Anatomy & Physiology 2 |
Health Assessment |
前項で紹介した通り、Bachelor of Nursing(1年目) と Diploma of Health Care で履修する内容はほとんど同じですので、ディプロマコース経由で受けれるメリットと注意点をよく理解した上で進学方法を決めるようにしてください。
4. 卒業後の進路
看護学部を卒業後に就職先となるのは、
病院
医療センター
地域の診療所
高齢者ケアセンター
学校(各教育機関)
旅行業界
医薬品関連企業
スポーツクラブ
研究機関
など様々な就職先が挙げられます。
中でも看護師は永住権獲得が目指せる職種ですので、詳細をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
※オーストラリアでは、正看護 > 准看護師 > 看護助手と役割が分かれていて、該当するのは正看護です(一部例外あり)
5. 英語力が足りない場合
看護学部へ進学するには、IELTS6.5〜7.0相当の英語力が最低限必要です。
英語力が足りない場合は、グリフィス大学附属語学学校で英語力を身につける必要があります。
英語レベルによって受講期間は異なりますので、下記目安になりますが参考にしてください。
受講期間 | 英語レベル |
10週間 | IELTS6.0 (各項目5.5以上) |
20週間 | IELTS5.5 (W=5.5, 各項目5.0以上) |
25週間 | IELTS5.5 (各項目5.0以上) |
30週間 | IELTS5.0 (W=5.0, 各項目4.5以上) |
35週間 | IELTS5.0 (各項目4.5以上) |
40週間 | IELTS4.5 (W=4.5, その他4.0以上) |
45週間 | IELTS4.5 (各項目4.0以上) |
45週間以上 | IELTS4.0 |
続いて、授業料などの詳細は、
授業料 | 25週未満:AUD$455 / 週 25週以上:AUD$425 / 週 |
入学月 | 毎月(大学のホリデー(休暇)期間を除く) |
期間 | 10週間〜最大50週間 |
上記の通りです。
英語レベルが低ければ低いほど、語学学校に通う期間が長くなり費用も時間も余計にかかります。
繰り返しになりますが、看護学部への進学を目指す場合は高い英語力条件は避けては通れませんので、早め早めの準備を心掛けるようにしましょう。
※弊社経由でお申込の場合、
25週未満:AUD$455→364
25週以上:AUD$425→340
の割引が適用され、直接お申込されるよりお得ですのでお気軽にお申し付けください。
※IELTSはアカデミック・モジュールのスコア
まとめ
グリフィス大学の看護学部は過去に世界2位という実績ある大学で隣接している病院との連携もあり、優秀な講師陣を揃え非常に質の高いコース提供を実現しています。
そのため、将来看護の分野で活躍したい海外留学生に人気で、競争率の高い進学先となっています。
看護学部に進学するにはIELTS6.5〜7.0の高い英語力が求められるため、オーストラリアで看護の分野に進むと決めた場合、その日から英語の勉強を欠かさずできるくらいの覚悟が必要です。
英語の勉強を続けた結果、仮に出願時に英語力が足りなくても語学学校で必要な英語力を身につけた後で進学することができますし、英語の勉強をしなかった場合と比較して語学学校に通う期間は短くできているはずで、時間と費用の節約に大きく繋がります。
永住権に繋がる分野でもありますので、興味がある方は参考にしてください。
看護学部進学についてご不明点やご質問がある場合はお気軽にお問い合わせください。
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