top of page

オーストラリア留学のメリット&デメリット

オーストラリアと聞いてまず何を思い浮かべますか?動物が好きな人はカンガルーやコアラ、観光名所に詳しい人ならオペラハウスやエアーズロック、グレートバリアリーフ(サンゴ礁地帯)、グルメな人はオージービーフやワインなど、オーストラリアを代表する動物や観光地、食べ物など知識と興味によって思い浮かべたものが異なると思います。オーストラリアに対するイメージは様々だと思いますが、実際のところどういう国なのでしょうか?今回はオーストラリア留学のメリット、デメリットという切り口で紹介していきます。

 
オーストラリア留学のメリット

まず、オーストラリア留学のメリットから紹介していきます。


  • 治安の良さ

  • 充実の留学制度と世界標準の教育

  • 時差が少ない

  • 気候の良さ

  • 多文化主義



  • 治安の良さ


オーストラリアが人気の留学先として選ばれる理由に「治安が良い」が挙げられます。


アメリカのように銃社会ではなく、銃の所持に関しては非常に厳しい取り締まりを行っており、先進国の中でも安全レベルはとても高い国です。


安全とはいえ日本と同じ感覚では危険もあり、深夜の外出を控える、人通りの少ない場所は避けるなど、「自分の身は自分で守る」ということを忘れずに生活するようにしましょう。


留学先を決める際に重要なこの治安の良し悪しですが、例えば事件や事故に遭うリスクの高い場所に滞在すると、日々不安を感じながら過ごすことになり、不必要なストレスを抱え留学に集中できない場合があります。


逆に、安心かつ安全な場所で留学生活を送ることは、充実した日々を送ることができるだけでなく、自分自身の成長にも大きく影響を与えます。



  • 充実の留学制度と世界標準の教育


オーストラリアは留学制度が充実していて、大学/大学院留学、ワーキングホリデー留学、語学留学、観光ビザを使った短期留学、スポーツ留学など目的や期間も様々で、タイプにより国ごとの対応も異なります。


その中で非常に柔軟な制度を用意しているのがオーストラリアなのですが、具体例を紹介します。


例1 - 観光ビザでのフルタイム就学

アメリカで観光ビザを使った短期留学の場合、フルタイム(週20時間以上)で就学することはできませんが、オーストラリアでは可能です。


例2 - 学生ビザでの就労制度

アメリカ、カナダでは語学留学で学生ビザを取得しても働くことはできませんが、オーストラリアでは2週間で40時間までの就労が認められています。


例3 - セカンドワーキングホリデー

ワーキングホリデービザ制度において、世界で初めてセカンドワーキングホリデー(一定の条件を満たせばワーキングホリデービザを延長できる)を実施した国で、最長3年間ワーキングホリデービザで滞在できます。


3つの例を挙げましたが、加えて、オーストラリアの教育水準が高いことを証明しているのが大学の存在です。


オーストラリアには約40の公立大学があり、アメリカの4年制大学とカレッジが4,000校以上であることと比較すると約1/100程度の数ですが、常に12校程が世界大学ランキング200位以内に入っています。


(The Times Higher Education(タイムズハイヤーエデュケーション)と呼ばれる大学を評価する調査機関が行う2020年世界大学ランキングは こちら で確認することができます。)


大学教育の質の高さが世界的にも高いものであることを証明していると同時に大学教育の格差が少ないことも表していて、治安や気候などの生活面と合わせて教育環境も整っている国なのです。



  • 時差が少ない


オーストラリアは日本の南に位置していることから時差は30分~2時間程です。


他の英語圏の国では、アメリカ・カナダは-15時間前後、イギリスは-9時間前後となっていて、この時差が留学にどのような影響を与えるか例を挙げて紹介します。


1 - 時差ボケの心配がない

長期留学をされる方は徐々に体が慣れていくので大きな問題ではないかもしれませんが、短期留学する人にとってはそもそも短い期間の貴重な日々ですので、体調不良で数日寝込む、また生活リズムが整わないなどの理由で時間を潰してしまう可能性があります。


気持ちよく健康的に留学生活をスタートする点で時差が少ないというのは非常に大きなメリットなのです。


2 - 日本の家族や友人、恋人との連絡が取りやすい

空港到着時間は基本的に送迎時間の関係上、また滞在先のホストファミリーの送迎の都合もあり午前中から正午にかけて行われることがほとんどです。


「現地に到着したよ!」とリアルタイムで連絡を取りたい、しかしながら、時差が大きく日本時間の早朝や深夜帯の時間となった場合は、連絡を取れるのが遅くなってしまうこともあります。


オーストラリア滞在中も、良き理解者である家族や友人、恋人に話を聞いてもらいたい、そんな時に同じ時間帯でコミュニケーションを取れることは留学生活を送る上でプラスになるでしょう。


3 - 留学先で就職・転職活動ができる

新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインサービスの普及が急速に加速し、オンライン説明会や面接などを導入する企業が当たり前の世の中になりました。


帰国前や大学卒業前に日本企業の説明会や面談、面接などに参加する際、ほぼ時差なく対応できるのはメリットになるでしょう。


深夜や早朝に面接となると普段通りに対応できるかどうか心配になりますが、その心配も必要ありません。



  • 気候の良さ


オーストラリアは南半球に位置しており、日本の季節とは真逆になります。


日本の20倍以上の面積を誇る広大な国ですので地域差はありますが、日本と同じように四季を感じることができます。


暑すぎたり寒すぎたり日本の気候とあまりにもかけ離れていると、環境の変化に対する疲労の蓄積から体調を崩す元になりますが、オーストラリアは一年を通して温暖な地域が多く非常に過ごしやすいのです。


留学先の気候は意外と忘れがちな重要なポイントですので、自分にあった気候の地域を留学先として検討することも大切ですね。



  • 多文化主義


オーストラリアは1980年代に世界中の移民を受け入れるようになり、「移民の国」としても知られるようになりました。この「移民の国」というのが実は留学生にとってはメリットになるでしょう。


オーストラリアは、アジアのみならず世界各国からの留学生を受け入れており、留学生同士の国際交流も活発です。


これにより語学力が身につくだけでなく、多種多様な文化や習慣に対する知識、また相互理解を深めることができます。柔軟性や包容力を養うことに繋がり、コミュニケーション能力の向上にもつながるでしょう。


「十人十色」という言葉がありますが、みんながそれぞれの個性を持っていて、それをお互いが尊重する、これが多文化主義オーストラリアの魅力なのです。

 
オーストラリア留学のデメリット

オーストラリアという国の特徴とそのメリットを紹介してきましたが、逆にデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?


  • 物価が高い

  • 日本人が多い

  • 訛(なま)り

  • 紫外線の強さ

  • 水不足

  • 時差が少ない



  • 物価が高い


オーストラリアの物価は平均すると日本の約1.5倍と言われていて、一時期の不動産バブルの影響は少なくなり家賃は落ち着いていますが、外食メインの生活だと支出が多くなるばかりです。


食品の値段はあまり変わらないので、自炊を心掛け食費を抑えるなど工夫が必要になります。


ワーキングホリデーなど長期滞在する方はもちろん、学生であってもアルバイトができるメリットがある中でオーストラリアは最低賃金の高さが世界一ですので、このデメリットを最小限に抑えるようにして留学生活を過ごしましょう。


  • 日本人が多い


オーストラリアに限ったことではありませんが、人気の都市に行けば当然他の日本人留学生もいます。


観光地であればなおのこと日本人を見ることが多くなり、英語の勉強に海外に行ったはずなのに日本人と日本語メインで生活するということは避けたいところです。


外国人留学生の比率が高い学校を選ぶ、郊外の学校に通うなどの選択肢はありますが、日本人を避けることが重要ではなく、自分自身の過ごし方が何よりも重要で、心構え一つで大きく環境を変えれることができます。


そして、オーストラリアは日本人留学生が多いイメージがありますが、全体の留学生数でみると実はかなりの少数派なのです!


  • 訛(なま)り


オーストラリア人が話す英語には特有の訛りがあり、これを基礎として覚えてしまうのではないかと心配する留学生も少なくないでしょう。


オージーイングリッシュと呼ばれ、「a(エー)」を「ai(アイ)」と発音するなど独特な言い回しも存在しますが、語学学校で話されるのはイギリス英語を基礎としていて、特有の訛りを心配することはありません。


学校の先生方も、留学生が分かりやすい発音を心掛けて授業を進めてくれます。


独特な言い回しはその土地や地域によって異なるというのは日本語も同じですし、本場イギリスの英語を学ぶと同時に地域性の理解を深めることを純粋に楽しんで欲しいと思います。


  • 紫外線の強さ


地域にもよりますが、オーストラリアの紫外線は日本の数倍と言われており、日差しが強い時間帯の外出は気をつけなければいけません。


きれいなビーチに出かけることやアパート共有のプールで泳ぐこともあれば、日差しの強い時間帯に出かけることもあるでしょう。女性は特に日焼け止めやサングラスなど日焼け対策はしっかりとしておきましょう。


  • 水不足


オーストラリア全体が長年の間、水不足の問題に悩まされています。


これによりホームステイ先ではシャワーの時間を何分間と指定されることもありますが、人にとって必要不可欠な「水」という限られた資源を大切に使うことは何も悪いことではありません。


日本では当たり前のことが当たり前ではないことを学べる機会でもありますし、水以外でも大切な資源の無駄使いをしないということは忘れないようにしておきたいですね。


オーストラリアでは特に水の節約を心がけましょう。



  • 時差が少ない


あれっ?と思われましたよね?

時差がないことが大きなメリットと伝えましたが、それがデメリットとなることがあります。


それは時差がほとんどない為に、日本との連絡を頻繁に取ってしまう場合です。


日本を離れて留学生活をスタートさせても、日本語でのコミュニケーションが主になっては英語力アップはもちろん、自分自身の成長を停滞させてしまうかもしれません。


無理する必要はありませんが、過度に連絡することはおすすめしません。メリットをデメリットに変えてしまわないように気をつけましょう。

 
まとめ

オーストラリアの特徴、メリット、デメリットについて紹介してきました。


充実した留学生活を送る上で重要な治安や留学制度、時差の少なさ、加えて大自然と多くの観光地など留学生にとってメリットの多い国がオーストラリアですが、メリットとデメリットをしっかりと考慮した上で最高のオーストラリア留学生活となるよう、事前準備をしっかり行いましょう。

関連記事

すべて表示

社会人留学のメリットとデメリット

社会人の方が一言に留学をするといっても、それは勇気のいることだと思います。取得したい資格があるが費用はどのくらいかかるのか?帰国後に仕事に就くことができるのか?など心配事も多いことでしょう。 留学するメリットとデメリットを比較して、留学に意味があるか考えてみませんか?今回は...

Komentarze


bottom of page