オーストラリアの大学に進学するには「英語力」と「学力」の基準を満たす必要があります。大学によって高卒認定資格を「学力」基準の対象とする大学もあれば、そうでない大学もあるのが実情ですが、柔軟な大学入学システムを採用しているオーストラリアでは、直接入学の他、ディプロマコース経由の大学2年次編入、また、ファウンデーションコース経由の大学本科コース進学など複数の進学方法があります。今回は、オーストラリアの大学進学方法や高卒認定資格で目指すことのできる大学一例の他、出願に必要な書類など紹介します。
【目次】
高卒認定資格
オーストラリアの大学進学方法
高卒認定資格での進学実績一例
進学実績にある大学の入学条件
出願について
弊社サポート内容
1. 高卒認定資格
高卒認定資格は高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学資格検定)のことで、文部科学省が実施している試験の一つです。
この資格を保有していると高校卒業者と同等の学力がある証明となり、オーストラリアの高等教育機関(大学や専門学校など)への進学で必要な学力条件の証明として活用することができます。
この資格で進学できる大学の例を紹介する前に、オーストラリアの大学進学方法をおさらいしましょう!
2. オーストラリアの大学進学方法
オーストラリアの大学へ進学する方法は、
・直接入学
・ディプロマコース経由
・ファウンデーションコース経由
の3つがあります。
高卒認定資格を持っている方はディプロマコース経由orファウンデーションコース経由で大学進学を目指すのが一般的ですが、中には直接入学を目指すことのできる大学もあります。
それぞれの入学条件(目安)を見ていきましょう。
・直接入学
英語力条件:IELTS6.0〜6.5相当
学力条件:高校卒業〜GPA4.0以上など大学によって様々
・ディプロマコース経由
英語力条件:IELTS5.5相当
学力条件:高校卒業〜GPAの条件がある場合などカレッジによって様々
・ファウンデーションコース経由
英語力条件:IELTS5.0〜IELTS5.5相当
学力条件:高校卒業〜
上記したそれぞれの条件はあくまで目安で、大学や分野によって各条件が異なることがありますので、入学基準の一つとして参考までにされてください。
そして、オーストラリアの大学はこの「英語力条件」と「学力条件」を基に書類審査が行われ合否判定を受けることになります。
ただし、高卒認定資格であっても必ずしも学力条件を高校卒業としている大学に限定しなくてはいけないことはありません。
中には、GPAの条件を設けている大学(提携カレッジ)への進学も可能な場合があります。
次項以降で進学実績と進学条件の一例を紹介します。
参考記事:高校卒業後のオーストラリア大学進学方法
3. 高卒認定資格での進学実績一例
2024年2月時点でクイーンズランド州(QLD)にある大学に絞った場合、高卒認定資格を活用し弊社経由で今年出願された方々の実績は、
【直接入学の実績】
サンシャインコースト大学 ビジネス学 2024年3月入学
サンシャインコースト大学 動物生態学 2024年7月入学
【ディプロマコース経由の実績】
グリフィスカレッジ → グリフィス大学2年次編入(ビジネス学)2024年3月入学
グリフィスカレッジ → グリフィス大学2年次編入(IT学)2024年3月入学
グリフィスカレッジ → グリフィス大学2年次編入(観光学)2024年7月入学
上記5名の方々が合格されています。
高卒認定資格を活用しオーストラリアの大学進学を目指したい方は、この機会に是非ご相談ください。
4. 進学実績にある大学の入学条件
繰り返しになりますが、高卒認定資格は学力条件の証明として活用でき、出願時に審査されます。
先の進学実績で挙げたクイーンズランド州(QLD)にある2つの大学を例に入学条件を見てみましょう。
・サンシャインコースト大学
サンシャインコースト大学はコースによっては英語力条件のみを重視するので、英語力条件を満たしている、もしくは条件に近い英語力を持っている方は進学先としての候補となります。
【コース例】
コース | Bachelor of Business |
学力条件 | 高校卒業 |
英語力条件 | IELTS6.0(各5.5以上) |
コース期間 | 3年間 |
入学月 | 2月 / 7月 |
・グリフィス大学
グリフィス大学は柔軟な入学システムを採用していることで有名で海外の留学生に人気の大学です。
直接入学の方法で進学するのは難しいのですが、同大学内に併設されているカレッジ(ディプロマコース経由/ファウンデーションコース経由)には進学できる場合があります。
【コース例】
コース | Diploma of Business |
学力条件 | GPA2.5以上(5段階評価) |
英語力条件 | IELTS5.5(各5.0以上) |
コース期間 | 8ヶ月 or 12ヶ月 |
入学月 | 2月 / 7月 / 9月 |
ディプロマコースを規定の成績で修了すると、IELTSのスコアなしで大学2年次編入をすることができ、直接入学する場合と同じく3年間(ディプロマコース1年間+大学2年間)でコース修了となるので卒業が遅れることもありません。
志望大学によってはファウンデーションコース経由でなければ進学できない場合もあるでしょうが、その場合は約4年間(ファウンデーションコース1年間 + 大学3年間)で卒業となります。
紹介した大学は一例で、ディプロマコース経由で大学編入が目指せる大学は他にもあります。
加えて、オーストラリアには非常に幅広いコースの提供をしているTAFE(テイフ)と呼ばれる公立の職業訓練校があります。
大学によってはこのTAFEで履修した単位を移行し、ディプロマコース経由同様に大学2年次編入が可能な分野もありますので、高卒認定でオーストラリアの大学へ進学をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
※2024年3月23日の学生ビザの条件変更に伴い、ディプロマコース経由の場合は英語力条件がIELTS5.5→6.0に変更となっているので注意
参考記事:TAFEって? 参考記事:TAFE留学について
4. 出願について
志望大学とコースが決まったら出願することになりますが、出願に必要な書類は、
・願書
・パスポートのコピー(顔写真のページ)
・最終学歴の成績証明書(日/英)
・最終学歴の卒業証明書(日/英)
・英語力証明書
の5点です。
加えて様々なご事情で高校を中退されている方は、
・高校在学期間中の成績証明書(日/英)
・在学証明書(日/英)
が追加で2点必要となります。
最後に、出願する方の状況(主に年齢)に応じて
・英文の履歴書(職歴を含む)
が求められます。
5. 弊社サポート内容
最後になりますが、弊社では
・進路相談
・出願&入学手続き代行
・オファーレター(合否判定)及びCoE(入学許可証)の発行・発送
・学費のお支払いサービス
・学生ビザ申請サポート
・現地到着後の現地オフィスサポート
などオーストラリアの大学進学に必要なサービスを全て無料で提供しています。
お客様が納得いただくまで何度ご相談いただいても無料ですので、お気軽にご相談ください。
また、定期的に高卒認定保有者の方限定の無料個別説明会を実施しており、下記説明会のご案内ページより参加のご予約ができますので、この機会に是非ご参加ください。
まとめ
オーストラリアの大学へ進学する場合、「学力」と「英語力」をもとに書類審査され合否判定を受けることになります。
そして、この「学力」を証明する際に高卒認定資格を活用することができます。
ただし、全ての大学で活用できるわけではなく、学力条件を
・高校を卒業している
・GPAスコアを低く設定している
大学への進学を目指すことができます。
オーストラリアの大学へは、
・直接入学
・ディプロマコース経由
・ファウンデーションコース経由
の3つの方法があります。
高卒認定資格で進学する場合、一般的にはディプロマコース経由 or ファウンデーションコース経由で進学を目指します。
志望大学とコースが決まると出願へと進みますが、出願で必要となる書類は、
・願書
・パスポートのコピー(顔写真のページ)
・最終学歴の成績証明書(日/英)
・最終学歴の卒業証明書(日/英)
・英語力証明書
の5点ですが、高卒認定資格をお持ちの方で高校を中退されている方は、
・高校在学期間中の成績証明書(日/英)
・在学証明書(日/英)
が追加で2点必要となります。
そして、高校を卒業する18歳から年月が経ってる場合、
・英文の履歴書(職歴を含む)
が必要となります。
最後になりますが、高卒認定資格をお持ちの方の中には、そもそもオーストラリアの大学には進学できないと諦めている方や、難しいのではないかと心配している方も多いと思いますが、オーストラリアは
大学進学に関して非常に柔軟な入学システムを採用しています。
ですので、高卒認定資格で学力条件を満たすことのできる大学に絞れば進学することができるので安心して大学進学を目指してください。
弊社では定期的に大学(カレッジ含む)/大学院進学の説明会を実施しております。
オーストラリアの大学/大学院進学説明会の参加ご希望の方は「こちら」からご予約できます。
まずは簡単なご質問やご相談をしたいという方はLINEでも受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
※2024年2月14日時点の情報で記事を作成しており、その後変更されている場合もありますので必ず最新情報を確認するようにしてください
Comments