2023年2月21日、オーストラリア政府は2023年7月1日より「特定の分野における大学/大学院の卒業後の就労期間を2年間延長することを決定」、「学生ビザ保有者の就労時間を2週間で40時間→48時間に引き上げ」これら2点の変更を発表しました。今回の記事では、それぞれの変更点を紹介しています。
1. 2023年7月1日からの変更について
2023年2月21日に発表されたオーストラリア政府の発表で変更となる点は、
大学/大学院の卒業後の就労期間が2年間延長(Post-study Work Stream)
学生ビザ保有者の就労時間が2週間で40時間→48時間へ引き上げ
上記2点です。
背景としては、新型コロナウイルス感染拡大による深刻な人材不足の解消を目的としていて、人材補填に海外留学生の力を活用しようという考えです。
それでは、今回の発表で変更される点をそれぞれ見ていきましょう。
2. 大学/大学院の卒業後の就労期間2年間延長について
2023年7月1日よりオーストラリアの大学や大学院卒業後に働くことができる「卒業生ビザ(Temporary Graduate Visa subclass485 - Post-study Work Stream)」で現在の期間よりさらに2年間就労ができることになります。
つまり、それぞれの学位で
学位 | 就労期間 |
学士号 - Bachelor | 2年間 → 4年間 |
修士号 - Master | 3年間 → 5年間 |
博士号 - Doctor | 4年間 → 6年間 |
上記のように変更となります。
該当する分野は、主に、医療、教育、工学、IT、農業などの分野です。
詳細は、「延長対象の職業・資格一覧」 (外部リンク)で確認することができます。
7月からの変更により、該当分野の方は超長期就労が可能となり、職務経験におけるメリットを最大限に受けることができるようになります。
3. 学生ビザ保有者の就労時間引き上げについて
2023年7月1日から学生ビザ保有者の海外留学生の就労時間を2週間で40時間から48時間へと引き上げることが決定しました。
これにより、年齢制限によりワーキングホリデービザが取得できない人も、少しでも多くの生活費を稼ぎながら就学できる環境がさらに整うことになります。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響による特別措置で2023年2月現在は一時的に就労時間に制限はありません
まとめ
オーストラリアはコロナ禍で深刻な人材不足問題を抱え、その問題を解消するための策の一つとして、海外留学生の就労に期待し、2023年7月からの条件緩和に繋がっています。
卒業生ビザの2年延長の対象となる該当する分野に関しては、今後も検討されますので、随時更新していきます。
みなさんも自身の留学がより良い留学となるように最新情報をチェックしてくださいね。
Comments