大学出願の記事で、オーストラリアでは日本のような入試制度はなく、書類審査で合否判定がされるということをお伝えしました。その中には合格・不合格の他に、条件付き入学と呼ばれるものがあります。これは、その名の通り大学が提示した条件を満たすことで、入学が認められるものですが、その条件にはどのような条件があるのでしょうか?
今回は、条件付き入学について説明していきます。
1. 条件付き入学
Unconditional Letterと呼ばれる入学条件を全て満たしている場合に届く通知とは別に、入学するために必要な条件が記載されているConditional Offer Letterと呼ばれる通知があり、これを条件付き入学と呼んでいます。
例えば、英語力証明(IELTS5.5)が必要な場合や個別の成績(数学)で基準を満たすことなど大学や希望するコースによって様々なパターンがあります。
「内定」と変わらない通知ですが、条件を満たすことが前提です。
2. 条件の種類
大学から提示される条件は、以下のような条件があります。
■英語力の基準を満たす
指定された期限までにIELTSやTOEFLなどの英語検定試験で進学希望の大学が求める基準を満たすことを条件に入学を認めるものです。
例えば、IELTS5.5以上(各科目5.0以上)などといった条件です。
■成績(GPA)の基準を満たす
高校在学中に卒業後の進路としてオーストラリアの大学を希望している場合、進学希望の大学が求める成績基準を満たすことが入学の条件になる場合です。
例えば、GPA3.0(5段階評価)以上が必要といった条件などです。
これらの他、ある科目(数学・物理)の成績基準を満たす必要があったり、規定のコース(ファウンデーションコースなど)を修了していることを条件にする場合、大学在学中であれば卒業することが条件に含まれるなど、進学する大学によって様々な条件あります。
3. パッケージオファーについて
進学を希望する大学の英語力、または成績が入学条件を満たさない場合、大学付属の英語コースを受講し所定の成績で修了することにより英語力の条件を満たす場合があります。
また、ファウンデーションコースやディプロマコースを修了することで成績基準の条件を満たす場合があります。
このように、
大学附属英語コース + 大学
ファウンデーションコース + 大学
など、複数のコースを受け入学条件を満たし合格の通知をもらうことをパッケージオファーと呼んでいます。
まとめ
Conditional offer Letterと呼ばれる条件付き入学がある
条件は、英語力の条件や成績の条件など進学を希望する大学やコースなどで様々
条件を満たすことができない場合は、パッケージオファーで大学入学を目指すことができる
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