オーストラリアには大きく分けてTAFE（公立の職業訓練校）と私立の2種類の専門学校があります。
どちらも専門分野の教育やスキルを磨くための実践的な授業が多く、コースの種類も幅も広く用意されています。
どちらの専門学校でも卒業後に資格を取得できますが、公立と私立で何か違いはあるのでしょうか？今回は専門学校について紹介していきます。
1. 専門学校について
オーストラリアには大きく分けて公立の職業訓練校であるTAFEとカレッジと呼ばれる私立の専門学校の2つがあります。大学では論理的な授業を中心に行いますが、専門学校では実践的な授業を行っており、卒業後に即戦力の人材となれることに重きを置いています。
■TAFE
Technical and Further Education の略称で、約80%～90%の学生がオーストラリア人です。現地オーストラリアの文化や習慣などに触れる機会が多くなる一方で、授業では積極的な姿勢が求められる場合が多くなります。幅広いコースを提供していて、オーストラリアならではの馬産業、ワインメーキングなどのコースもあります。
■College
カレッジは私立の専門学校で、一般的なビジネスやホスピタリティ、IT、ツーリズム、チャイルドケア、調理師など様々な分野のコースがあります。TAFEと比較すると少人数制のクラスで集中的に授業を進めるので、コース期間が短く卒業までが早いという特徴があります。
どちらが良いということはありませんが、自分に合う環境はどちらかしっかりと考えて選ぶようにしましょう。
2. 専門学校の入学条件
専門学校の入学条件は、「英語力」と「高校卒業」です。英語力に関しては、一般的にIELTS5.5（アカデミック・モジュール）ですが、看護系などコースによってはIELTS7.0が必要な場合もあります。
3. 専門学校のコース
専門学校のコースは幅広く提供されています。下記の図はその一部です。
これらは各コースの一部で、その他多数のコースがありますので、詳細につきましてはお問い合わせいただければと思います。
4. 費用について
専門学校の費用はコースにより大きく異なりますので、年間約100万円というような基準がありません。
例えば、ビジネスはAU$6,000～8,000（AU$1=80円で換算：約48万円～64万円）程に対し、コンピュータ&ITではAU$15,000～20,000（約120万円～160万円）になるコースもあります。
このように受講するコースによって幅が大きい場合がありますので、通いたいコースの費用の目安を確認するようにしてください。
5. 学位
専門学校で取得できる学位は、Certifcate（修了証）、Diploma（大学1年生相当）、Associate Degree（大学2年生相当）になります。（一部のTAFEではBachelor（学士号・大学卒業相当）が取得できるコースもあります。）
また、卒業後は専門学校で取得した単位を大学に移行し、大学2年次に編入できる場合があります。
まとめ
オーストラリアの専門学校にはTAFEとカレッジがあります。
入学条件は英語力（IELTS5.5）と高校卒業が条件となります。
多種多様のコースが用意されています。
コースにより費用が大きく異なる場合があります。
取得した単位は大学に移行できる場合があります。
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