日本の大学を卒業後にオーストラリアの大学院へ進学をしたいけど、「何から始めたらいいか分からない」、「どんな準備が必要か分からない」、また、リサーチしていく上で「コースワーク」と「リサーチコース」って何?など、さまざまな疑問が出てくることだと思います。そこで今回はオーストラリアの大学院留学について基礎情報をまとめました。「進学に必要な英語力はどのくらい?」「入学までの流れは?」「手続きに必要なものは何?」など基本的なところから確認していきましょう!
1. オーストラリアの大学院留学について
オーストラリアの大学院では、
Graduate Certificate
Graduate Diploma
Master Degree
Doctor Degree(PhD)
の4つの学位に分かれています。
そして、修士号にあたるMaster Degreeは
コースワーク(Master Coursework)
リサーチコース(Master Research)
の2つに分かれています。
それぞれのコースの違いを見てみましょう。
コースワーク
大学(Bachelor/学士号)と同じように、受講するコースによって定められたカリキュラムの中から必須科目、選択科目を受講し、規定の単位を取得します。
リサーチコース
教授の指導のもと研究論文を作成します。そのため、研究室の教授に連絡を取って入室の許可を取る必要があり、その後で大学院に出願となります。何かしら研究における経験や職歴が必要となるため、日本の大学を卒業後にリサーチコースへ進むのは難しいです。
中には、上記2つを合わせた「コースワーク」+「リサーチコース」を開講している大学もあります。
コースワークやリサーチコースの修士課程を修了後、さらに研究を続けたい方は、Doctor Degree(博士号)へと進みます。
前後しましたが、
Graduate Certificate(6ヶ月〜)
Graduate Diploma(12ヶ月〜)
上記2つとは別に呼び方が異なるPostgraduate Diplomaという学位もあり、短期間でキャリアアップを目指す方や実践的、専門的スキルを身につけたい方に向けに開講されているコースもあります。
2. オーストラリアの大学院について
オーストラリアの大学院は、大学卒業後に一度就職し職歴を積んだ後で更なるキャリアアップを目指す方が入学してくるケースがほとんどで、日本のように大学卒業後にさらに深く研究を続けたい方が進学するのとは異なる点があります。
そのため、コースによっては通常必要な「学力条件」と「英語力条件」のほか、
職歴
が必要となる場合や、
GMAT(Graduate Management Admission Test / 入学適正テスト)
受講コースに関連した資格
などが必要となる場合もあります。
つまり、志望コースによって入学条件が異なるため、出願時に提出する書類もそれぞれ異なります。
ここまで簡単ではありますが、オーストラリアの大学院の仕組みについて紹介しました。
続いて、進学条件について紹介していきます。
3. 大学院の進学条件
大学と同じように、大学院でも「学力条件(大学の成績)」と「英語力条件」による書類審査が行われます。
前項で少し触れましたが、
職歴(ビジネスコース)
ポートフォリオの提出(芸術系のコース)
など、志望コースによって通常の審査とは別に必要な条件が異なります。
ここで、
学力が入学条件に足りない場合は?
英語力が入学条件に足りない場合は?
こういう疑問が出てきた方もいらっしゃると思います。
それぞれ見ていきましょう。
学力が入学条件に足りない場合は?
Graduate Certificate、Graduate Diplomaのコースを規定の成績で修了することで、大学院進学をすることができます。
また、大学(Bachelor)で履修した内容と異なる分野へ進みたい場合も、同じく上記のコースを修了することで大学とは異なる分野の大学院コースへ進学することができます。
英語力が入学条件に足りない場合は?
大学院進学に必要な英語力はIELTS6.5〜がほとんどですが、IELTS6.0であれば条件付き合格(Conditional Offer)がもらえる可能性が高いです。
大学付属の英語学校や提携の語学学校で必要な英語力を身につけた後で、進学することができます。
それぞれ入学条件を満たさない場合を紹介しましたが、大学院、そしてコースによって条件は細かく異なるため、一概に全ての大学院に当てはまる訳ではありませんので、志望の大学院やコースが既に決まっている方で、詳細を知りたい方はお気軽にお問い合わせください。
どこの大学院、そしてコースを選択するかは、研究内容がご自身が学びたい内容かどうかが重要なポイントで、大学院は大学よりも研究する内容がより踏み込んだ内容となるため、入学条件、奨学金情報などご自身でリサーチできることはしっかり情報収集して準備しておくようにしましょう。
中には、大学ランキングや各分野のランキングを参考にされたい方もいらっしゃると思いますので、
気になる方は参考までにQS世界大学ランキングをご覧ください。
参考:QS世界大学ランキング (外部リンク)
4. お問い合わせ
ここまでオーストラリアの大学院進学について基本的なことを中心に書いてきましたが、これまでとは違う一歩踏み込んだ疑問なども出てきたのではないでしょうか?
弊社にお問い合わせいただく際は、
興味のある大学院や分野
大学の成績と英語力
などお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
フォームの入力が面倒だと感じる方はLINEでも相談を受け付けておりますので、お気軽にご利用ください。
弊社はオーストラリア専門の無料留学エージェントですので、サポートにかかる手数料などは一切いただいておりません。
何度ご相談いただいても、お客さまが納得できるまで何度でもお話を伺います。
5. 出願について
ここからはお問い合わせいただいた後、志望校を2〜3校に絞り、出願するところを説明していきます。
まず、出願に必要な書類についてです。
大学の成績証明書(日・英)
大学の卒業証明書(日・英)
高校の成績証明書(日・英)
高校の卒業証明書(日・英)
英語力証明書
基本的には上記5点が必要となりますが、これまでに紹介した通り、
職歴(英語)
ポートフォリオ(芸術系)
GMAT(入学適正テスト)
コースに関連した資格
など必要となる場合があります。
出願に関しましては、お問い合わせいただいたお客様の代わりに弊社が大学院へ出願しますので、日本から郵送や各種お手続きを行っていただく必要はありません。
出願後も大学院の担当者と弊社がスムーズに手続きが進むようにサポートさせていただきます。
下記、出願に必要な書類のまとめ記事になりますので、参考までにご覧ください。
参考:大学出願について
6. 合否判定
出願後、早ければ2週間、通常4週間〜8週間ほどで合否判定の通知が届きます。
この通知のことをオファーレターと呼んでいますが、オファーレターには、大学院で受講するコースの日程や授業料、お支払い期限など詳細が記載されています。
そして、通知の種類は、
合格
条件付き合格
不合格
の3つがあります。
「合格」もしくは「条件付き合格」の通知が届いたら、最終的に進学する大学院を決めていきます。
残念ながら「不合格」の通知が届いた場合は、ご希望に沿う大学院やコースについて再度ご相談いただきます。
学費の一部お支払い、そして入学同意のサインをもって、入学許可証(CoE)が発行され、学生ビザの申請手続きに進むことができます。
日本では馴染みのない条件付き合格について解説している記事です。参考までにご覧ください。
参考:条件付き合格について
7. 学生ビザの申請
ビザの申請は、オーストラリア移民局のサイトからオンラインで申請します。
弊社ではビザの申請サポートを行なっておりますので、英語力に自信がない方でも安心して申請することができます。
学生ビザの申請に必要なものは、
パスポート
入学許可証に記載の番号
申請者の経歴(最終学歴や職歴など)
OSHC(海外留学生保険)
クレジットカード
上記の通りになります。
申請後、即日〜4週間以上かかる場合など個人差がありますので、時間には余裕を持って申請するようにスケジュールを組みましょう。
海外留学生保険の保険適用範囲など詳細を解説した記事です。参考までにご覧ください。
参考:オーストラリア移民局 (外部リンク)
8. 出発準備
学生ビザが無事に発給されたら、いよいよオーストラリアに向かう準備を進めます。
主な準備は、
滞在先の手配
航空券の予約
公的機関の手続き
持ち物の準備
上記の通りです。
大学院へ入学する前にメールで指示がある場合は、コース開始日までにそれらの手続きも忘れずに進めましょう。
まとめ
オーストラリアの大学院は4つの学位に分かれていて、Master Degreeは「コースワーク」と「リサーチコース」の2つに分かれている
オーストラリアの大学院には、大学卒業後に一度就職しキャリアアップを目指す学生がほとんどで日本とは異なる点がある
大学院進学には「学力」と「英語力」の他に、職歴、ポートフォリオの提出などが別途必要な場合がある
志望する大学院やコースが決まったら詳細を問い合わせてみる
出願して合否判定を待つ
合否判定の結果で入学手続きを進めるか新たな進路を相談する
学生ビザの申請を行う
出発準備を行う
現地到着後は現地オフィスのスタッフが行うオリエンテーションに参加し、現地の生活に必要な情報や銀行口座の開設などを行います。
現地にオフィスがあるのは弊社の強みの一つでもありますので、是非活用されてください。
弊社に限らず、無料の留学エージェントを上手に活用して充実した留学生活を送ってください。
Comments