1年間自由に過ごせるワーキングホリデービザ。オーストラリアには、セカンドワーキングホリデー、サードワーキングホリデーと呼ばれる他国にはない制度があります。今回はこれら制度と合わせて、ワーキングホリデービザ申請方法、ワーキングホリデーにかかる費用について説明していきます。
セカンドワーキングホリデー
セカンドワーキングホリデーとは、その名の通り2回目のワーキングホリデーです。
初めて取得するいわゆるファーストワーキングホリデービザは1年間滞在が許可されるビザですが、ファーストワーキングホリデービザの間に、オーストラリア政府が指定する職業、地域で88日間の労働(※1)を証明することで、セカンドワーキングホリデービザの申請をすることができます。
(※1:オーストラリアで労働力の不足によりそれを補うために外国人にお願いする仕事です。業種は、農業、畜産業、漁業、林業、鉱業などがあります。)
セカンドワーキングホリデービザも1年間の滞在が認められます。
新たにビザを取得した後は、再度4ヶ月間の就学が可能になり、就労も同様に同じ雇用主の元で最長6ヶ月間働くことができるようになります。
サードワーキングホリデー
オーストラリアでは最長3年間のワーキングホリデーが可能です。
セカンドワーキングホリデー中に政府指定の職種、地域で6ヶ月以上働くとサードワーキングホリデービザを申請することができます。
セカンドワーキングホリデーと違い、6ヶ月間もの長い期間季節労働をすることが条件となっている、また、休みは実働とみなされない為、実質8ヶ月程度の期間を要します。
オーストラリアに滞在する明確な目的や目標がある場合や季節労働が苦にならない方にとっては、最長3年間滞在できるこの制度は他国にはない魅力になるでしょう。
ワーキングホリデービザの取得条件
初めて取得する方も、セカンド、サードと取得する方も大きく取得条件は変わりません。申請時の年齢が条件を満たさず申請できないといったことがないように、取得条件はしっかりと頭に入れておきましょう。
対象年齢:18歳〜30歳(申請時の年齢ですので、申請済であれば31歳で渡航可能)
申請時期:24時間365日
発給制限:なし
滞在期間:1年(最長3年間)
就学期間:最長4ヶ月間(17週間)
就労期間:同じ雇用主のもとで最長6ヶ月間
残高証明:5,000ドル + 帰国時の航空券代金(日本円で50万円ほど)
申請方法:オーストラリア移民局のホームページからオンラインでの申請
申請費用:485ドル(4万円ほど)
セカンドワーキングホリデーの取得条件は上記の条件と88日間の指定職種、指定地域での労働です。
サードワーキングホリデーは6ヶ月間の指定職種、指定地域での労働です。
ワーキングホリデー申請方法
ビザの申請はオーストラリア政府の入国管理局(https://online.immi.gov.au/lusc/login)でアカウントを作成し行います。
■ 準備するもの
有効なパスポート
クレジットカード
入国管理局のアカウント
英文の残高証明書(最低$5,000)
※銀行窓口で、英文の日本円をオーストラリアドルに換算した残高証明書が必要だという旨を伝えれば発行しくれます。
■ 申請の流れ
入国管理局のページにログイン
ワーキングホリデービザ(417)を選び、必要情報の入力
パスポートの写しと残高証明書のアップロード
クレジットカードでビザ申請代金の支払い
オーストラリア担当部署よりEメールにてビザ認可レターの送付
以上です。
セカンド、サードワーキングホリデービザの申請に関しては、オーストラリア国内での申請も可能となりますので、覚えておきましょう。
オーストラリア入国の際は、ビザ認可レターをプリントアウトして持ってくる必要はありません。電子管理されていて、パスポートと紐付けされています。
ワーキングホリデーにかかる費用
ワーキングホリデーにかかる費用をシミュレーションしてみましょう。
($1=¥80、ホームステイ1ヶ月、シェアハウス11ヶ月で試算)
■ 総費用
ワーキングホリデービザの申請費用: 約4万円
海外旅行保険費用: 約20万円
航空券: 約8万円
ホームステイ(1ヶ月): 約12万円
学費(最長の4ヶ月で試算): 約40万円
シェアハウスの家賃(11ヶ月): 約53万円($150 × 4週 × 11ヶ月)
生活費(食費や携帯代/1年間) : 約53万円($550 × 12ヶ月)
交通費(1年間): 約10万円
合計: 約190万円
■ 収入
約125万円(週$560 × 28週間 = $15,680)(時給(手取り換算)$16/週35時間 - 7ヶ月)
■ 総費用 - 収入
約65万円
シェアハウスの家賃や生活費など過ごし方で多くも少なくもなる費用もありますし、良い時給のアルバイトが見つかった場合は収入も変わります。
アルバイトがすぐに見つからなかった場合も想定して余裕を持った資金の準備をしましょう。
まとめ
オーストラリアのワーキングホリデーは、1年間の常識を超え最長3年間の滞在が可能となっている国です。ワーキングホリデービザ取得も容易です。
オーストラリアはワーホリをされる方や留学生にとっても生活環境が整っており、初めての海外生活に向いている国です。自身が思い描くワーキングホリデーにできるように事前準備をしっかりと進め、オーストラリアで一生に一度の体験をしましょう!
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