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ワーキングホリデー制度について

留学に興味をお持ちの方なら一度は耳にしたことがあるワーキングホリデー、通称「ワーホリ」。ワーキングホリデーとはどんな留学でどういうビザなのでしょうか?また、誰が申請できて何ができるのか、取得条件や事前準備と合わせて、今回はワーキングホリデー制度について紹介していきます。

 
ワーキングホリデーとは?

ワーキングホリデーの起源は1980年、日本とオーストラリアの間で結ばれたワーキングホリデー協定で、2021年を迎え初めて協定が結ばれてから40年以上が経過したことになります。


これまでに協定を結んだ国々で、多くの日本人の方々が現地の人たちとの交流で相互理解を深め、貴重な人生経験を積んできました。


ワーキングホリデーは、原則1年間休暇目的で渡航できる制度で、現地で働くこともできれば、語学学校に通ったり、観光旅行をするなどとても自由度が高いことから夢のビザとも呼ばれています。

 
日本との協定国

2021年2月現在、日本が協定を結んでいる国は下記26カ国です。

オーストラリア / ニュージランド / カナダ / イギリス / ドイツ / フランス / アイルランド / デンマーク / ノルウェー / 香港 / 台湾 / 韓国 / ポーランド / ポルトガル / スロバキア / オーストリア / ハンガリー / スペイン / チェコ / アルゼンチン / チリ / アイスランド / リトアニア / オランダ / エストニア / スウェーデン


昨年2020年は約2万人の日本人がこのワーキングホリデーの制度を活用し留学しました。


アジア、オセアニア、欧州、南米など世界各国で協定が結ばれていますが、それぞれの国で制限や条件が異なりますので、渡航希望の国の情報は直前ではなく、余裕を持って調べておくようにしましょう。

 
ワーキングホリデービザの取得条件

ワーキングホリデービザの取得条件で重要な項目は下記の通りです。


  • 18歳から30歳(申請から1年間有効の為、30歳迄に申請が終わっていれば渡航時に31歳でも問題ありません。)

  • 心身ともに健康であること

  • 子供を連れて行かないこと

  • 有効なパスポートを所持していること

  • 十分な資金を所持していること

  • 国外で申請すること(例外あり)

  • 以前に渡航する国のワーキングホリデービザを申請していないこと


細かい条件は渡航する国により異なりますので、渡航する国の移民局が発表している最新情報は目を通すようにしましょう。


ビザ申請後、早ければ即日、長ければ3ヶ月程ビザの取得に時間がかかるますので、渡航日に間に合うかどうか分からないヒヤヒヤする展開は避け、できるだけ余裕を持って3ヶ月から4ヶ月前には申請を進めることをおすすめします。

ビザの取得方法はほとんどの国がオンラインで申請することができる他、大使館に直接申請書類を持っていく必要がある国や、現地で申請できる国もあります。


オーストラリアはオンライン申請が可能で、即日認可されることが多いです。

 
ワーキングホリデーに必要な準備

自由が魅力のワーキングホリデー、自由だからこそ何となく時間を過ごしていれば1年はあっという間です。


充実したワーキングホリデー生活にするためにも、英語力アップなど目標があれば、どう達成するかを事前に考えておいた方がよいでしょう。


初めの滞在先は、、、


  • ホームステイ

  • 学生寮

  • ホテル

  • バックパッカー


語学学校に通う予定なら、、、


  • どの語学学校に通うのか

  • どのくらいの期間通うのか

  • 費用はどのくらいかかるのか

  • 申込みはいつまでなのか


働く予定なら、、、


  • どんな求人があるのか

  • どのくらいの語学力が必要か

  • 最低賃金はどのくらいなのか


など、必要な準備を具体的に検討しておきましょう。

 
ワーキングホリデーの過ごし方

ワーキングホリデの過ごし方は留学する方によってさまざまですが、過ごし方の一例として下記紹介します。



  • 到着〜3ヶ月

無事にワーキングホリデービザを取得し入国。


空港でホストファミリーとご対面、もしくは留学エージェントをご利用の場合はホストファミリーの待つ自宅まで送迎のサービスを利用するされているかもしれませんね。


入国直後の数日間は、現地で携帯電話の購入や銀行口座の開設など、生活に必要な手続きなどを済ませます。それから2〜4ヶ月ほど語学学校に通い、英語力を集中的にレベルアップする方が多いです。


オーストラリアのワーキングホリデービザは、最長17週間(約4ヶ月)就学が認められています。


語学学校に通うメリットとして同じ時期にワーキングホリデーで渡航した人たちとの人脈作りが挙げられ、日本人だけでなく他国から来た人たちも同じで、ワーキングホリデーの醍醐味である国際交流にも繋がります。


何かの縁で同じ時期に同じ語学学校に入っているので、日本人にこだわらず世界各国の友達をつくりましょう!



  • 4ヶ月〜10ヶ月


語学学校に通う期間も終わり現地での生活にも慣れてきた頃です。


働くことがメインの生活になり、シェアハウスに引っ越す人も多くなるでしょう。


シェアハウスは日本人だけでなく、現地の人や他国の人と生活を共にすることで語学はもちろん異文化理解や相手を尊重する力を養うことができます。


是非日本人以外の人とのシェアハウスを経験していただきたいです。


また、この期間は語学力に個人差が出てくる時期でもあります。


もちろん語学力アップだけがワーキングホリデーの目的ではないですが、せっかくその国の言語を日常生活でも使える環境にいるので、可能な限り勉強は継続させてください。


また、仕事(主にアルバイト)を探す際にも語学力はその選択の幅や給与にも影響しますので、仕事で現地の言語をたくさん使えれば語学力アップを大きく後押ししてくれるでしょう。



  • 11ヶ月〜帰国


最後の1ヶ月は現地の観光地を巡る旅やラウンド(滞在国を車などで一周する)などで思い出作りに時間をかける人が多いのではないでしょうか。


憧れだった海外生活も残りわずかとなり、かけがえのない友人たちとの貴重な時間を決して無駄にすることなく満足のいく形で帰国する日を迎えるようにしたいですね。

1年間の大まかな過ごし方ポイントを紹介しましたが、皆さんそれぞれの過ごし方があって良いと思います。


自由が最大のメリットであるワーキングホリデーですが、1年間の留学を帰国後の人生でしっかりと活かせるように、事前準備を怠らず充実したワーキングホリデーになることが何よりの願いです。

 
ワーキングホリデーの申請費用&滞在費目安

取得条件同様、ワーキングホリデーのビザ申請費用も申請する国により異なります。


また、その国の通貨での支払いになりますので、為替レートの影響も受けます。

英語圏を例を挙げると、下記の申請費用(2021年現在)が必要になります。


  • オーストラリア:AUD(オーストラリアドル)485($1=¥80換算 3.9万円ほど)

  • ニュージーランド:NZD(ニュージランドドル):$35($1=75換算 0.3万円ほど)

  • イギリス:€(ユーロ):244(€1=¥125換算 3.0万円ほど)

  • カナダ:CAD(カナダドル)253($1=¥80換算 2.0万円ほど)


1年間に必要になる費用の目安は以下のようになります。


  • 渡航前に必要な費用(ビザの申請費用/航空券/海外保険料):30万円ほど

  • 語学学校の費用:10〜30万円ほど(通学期間によります)

  • 生活費を含む滞在費用(家賃/携帯代/食費/交通費など): 150万円ほど


合計で200万円ほどが必要になる計算です。


アルバイトをすることにより、生活費の多くは賄うことができますが、現地到着後すぐに仕事が見つかるとは限りませんので、初めの数ヶ月の生活費は準備しておきましょう。

 
まとめ

ワーキングホリデーの流れは掴めましたか?


1 - 目標、目的を考える

海外で何を勉強し、どのように働き、どのような生活をしたいのかイメージしてみましょう。


目標を達成するためにはどの国が良いか、どういった計画を立てるべきかなど、大まかな道筋が見えてくると思います。


2 - 渡航先

目標、目的が決まったら、それを実現するために最適な国を選びましょう。


一ヵ国に絞るのではなく、まずは数ヵ国選び、ビザの取得や就労条件などを比較していきましょう。


3 - 事前準備

渡航先が決まればいよいよ本格的な準備の開始です。


パスポートの取得、ビザの申請、航空券の準備、海外旅行保険の加入、クレジットカードの準備など留学に必要な準備は済ませるようにしましょう。

4 - 渡航中

思いきり楽しんでください!と言いたいところですが、万が一事故や事件に遭うことも想定し、日本大使館・領事館の連絡先と場所は把握して緊急時に対応できるように備えましょう。


5 - 帰国後

渡航した国で得た語学力や経験を就職活動に活かして、日本での新たな生活をスタートさせましょう。


一ヵ国につき人生で一度きりのワーキングホリデー、、、人生においてかけがえのない経験になることは間違いありません。このワーキングホリデー制度を有効活用して、最高の海外生活を送りましょう。

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