みなさん、TAFE（テイフ）のことはご存知でしょうか？Technical and Further Educationの略称でオーストラリア公立の職業訓練専門学校のことです。
TAFEでは英語で専門分野を学ぶことが中心になります。学生だけでなく社会人も多く学んでおり、約80%～90%の生徒が現地オーストラリア人です。今回はTAFEの特徴や入学条件などについてお話しします。
1. TAFEとは
TAFEとは公立の職業訓練専門学校です。大学では学術的な理論などの学習が中心ですが、TAFEでは職業に直結する実践的な知識、技術の取得を目的とした学習が中心で、卒業後に即戦力として働ける人材育成に重きを置いています。
2. TAFEの特徴
■コース数が多い
TAFEの特徴としてまず挙げられるのが開講されているコースが多いことです。ビジネスやツーリズム、デザイン、農業など多分野わたって関連するコースを学ぶことができます。また、オーストラリアならではのコースといえる、マリン・ツーリズム、ワインメーキング（ブドウ栽培とワイン醸造）、オーストラリア先住民のアボリジニ学などがあります。
■年齢層
TAFEに通う学生は高校を卒業したばかりの18歳の学生だけでなく、キャリアアップを目指す20代や転職のために専門技術を身につけたいと通う30代以上の社会人など、幅広い年齢層の方が在学しています。
そして、学生の約80%～90%程が現地オーストラリア人です。そのため、考え方や文化、習慣など授業以外でもオーストラリアに触れる機会が増え、受ける刺激も多くなるでしょう。
■大学編入
TAFEのディプロマコースやアドバンス・ディプロマコースを修了していれば、提携してる大学に編入できる場合があります。大学に比べ1年あたりの学費がTAFEは安いので、学費を抑えて大学を卒業したい方には人気があります。
例：TAFE Diploma of Business（1年）修了→Bachelor of Businessの2年次に進学
注意点は、TAFEは州によっても管轄が違うので、提携している大学もそれぞれ異なります。自分が進学したい大学コースと提携があるTAFEを選ばないと、大学編入できないので、専門エージェントとしっかり相談してください。
■学費が安い
一般的な大学の学費は年間でAU$30,000～40,000（約240万円～320万円）ほどですが、TAFEの場合、AU$12,000～16,000（約96万円～128万円）と学費が安いです。
※大都市のTAFEや受講するコースによっては記載した学費より高くなることがあります。
3. 入学条件
TAFEの入学条件は「英語力証明」と「最終学歴の成績」です。
それぞれの基準は以下の通りです。
■英語力
IELTS（アカデミック）5.5～6.0以上
専門性が高い医療、通訳・翻訳コースなどの場合はIELTS6.5以上が求められる場合があります。
■成績
高校を卒業していること
※芸術系や理系コースを希望する場合、作品の提出や理系科目の履修が求められる場合があります。
4. 入学基準を満たさない場合は？
入学英語基準を満たしていない場合は、EAPと呼ばれる進学準備英語コースコースを修了することで、英語力証明（IELTS5.5）の代わりとなりTAFEに入学することができます。ただし、EAPを受講するにも英語力（中上級レベル）が必要ですので、不足している場合は、TAFE付属の語学学校や提携先の学校で英語力を身につける必要があります。
まとめ
1. TAFEとは職業訓練専門学校のことで実践的な内容を中心に学習することで卒業後に即戦力となる人材育成を行なっている。
2. 豊富なコースが準備されており、在校生の年齢層は様々で、その80%以上がオーストラリア人。卒業後には大学2年次に編入することができる場合があり、時間と学費の節約ができる。
3. 入学条件はIELTS5.5以上、高校を卒業していることが目安とされている
4. 入学英語基準を満たしていない場合は、英語コース経由で入学できる
TAFEのコースや費用の詳細など、ご質問があれば、お気軽にお問い合わせください！
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