大学在学中に留学したいと考えている方は、大学に休学届を提出することで、大学に籍を置いたまま休学留学をすることができます。今回は、休学留学のプラン、メリットとデメリットをまとめました。
1. 休学留学について
休学留学とは在学している大学に休学届を出して、大学に籍を置いたまま長期(6ヶ月~12ヶ月)に渡り大学を休学し海外へ留学をすることです。
休学留学をする場合、希望する留学プランを自由に組むことができますが、留学期間は休学扱いとなるため、留学期間 + 4年間で卒業することになります。
基本的にオーストラリアで勉強した内容を単位として移行することは難しいですが、勉強した教育機関やその内容によっては単位として認められる場合があります。
2. 休学留学のプラン
留学時の英語力で3つのパターンに分けて紹介します。
初級(IELTS4.5以下)
中級(IELTS5.0〜5.5)
上級(IELTS5.5以上)
【初級】
英語力が初級の方は、一般英語コースで基礎からしっかりと英語を学ぶことが必要です。
一般英語コースは初級から上級までレベルが段階的に分かれており、入学時に受けるテストでクラス分けが行われます。
例えば、今は英語力に自信がないけど、大学卒業後に英語を活かした職業に就きたい、もしくは社内言語が英語の企業で働きたいなど、英語が活かせる仕事を目指す方には、自分に合ったレベルからスタートでき、上のレベルを目指していくことができます。
英語の勉強を進めていく中で、進学英語コース、ビジネス英語コースなど英語のレベルに応じて様々なコースを受講することもできます。
【中級】
英語力が中級の方は、一般英語コースだけでなく、TAFE(公立の職業訓練校)進学を目指すことができます。
TAFEでは実践的な授業が多く、専門的なスキルの習得を目指し即戦力となる人材育成に重きを置いている教育機関です。
コースはビジネス、ツーリズム、ホスピタリティ、経営、ITなど幅広い分野から希望のコースを選ぶことができます。
TAFEは2月と7月が入学時期になりますので、一般英語コースの期間を踏まえたプランを組む必要があります。
また、TAFEに入学するにはIELTS5.5〜6.0が英語力の条件となっていますので、英語力が足りない場合は、TAFEと提携している語学学校、もしくはTAFE付属語学学校で規定のコースを修了することで英語力条件を満たすこととなり進学することができます。
【上級】
英語力が上級の方は、語学学校 + 大学留学(study abroad / スタディーアブロード)を目指すことができます。
英語力の条件を満たしていれば、1年間の大学聴講ができますし、英語力が足りない場合でも、語学学校(3ヶ月) + 進学準備英語コース(EAP / 3ヶ月)+ 大学聴講(6ヶ月)というプランも可能です。
大学は2月、7月、10月が入学時期になりますので、語学学校とのプランを組む際は入学時期を踏まえたプランを組むようにしましょう。
大学聴講は実際にオーストラリアの大学生と一緒に授業を受け、テストを受けますので、高いレベルの英語力が必要になります。オーストラリアで取得した単位を日本の大学へ移行することが認められる場合は、卒業までの期間に影響を受けず、就職活動への支障もありません。
3. 休学留学のメリット
自由な留学プラン
留学先の学校、学ぶ分野、期間など希望に合わせて決めることができます。
社会人留学よりリスクが低い
社会人になってからの留学はそれまでのキャリアを一度リセットすることになり、帰国するまでに再就職先を探さなければいけませんが、大学生の場合、大学に籍を置いているので、帰国後は大学生に戻れます。
英語力が武器になる
6ヶ月~12ヶ月の長期間で得た語学力は個人差はあるものの、就職する前に身につけることで就職活動におけるアピールにもなりますし、英語を活かせる仕事も選択肢に入るなど幅が広がります。
4. 休学留学のデメリット
費用
国公立の大学生は休学費が免除される場合がほとんどですが、私立の大学生は大学に籍を残すための費用や設備費(休学費)などの名目で費用がかかる場合がほとんどです。大学によっては高額になることもあるので、確認するようにしましょう。
卒業が遅れる
大学を休学して留学するので、留学期間中に単位を取得することができません。同級生に比べて就職活動のタイミングや卒業が遅れることになりますので、焦りを感じることもあるかもしれません。
まとめ
休学留学とは、大学に籍を置いたまま長期間(6ヶ月〜12ヶ月)留学できること
留学時の英語力によって自由にプランを組むことができる
休学留学は希望に合わせた自由な留学ができ、社会人留学よりリスクが低く、英語力を武器に就職活動を行うことができる
休学留学のデメリットは休学費用と卒業のタイミングが遅れること
メリットとデメリットをしっかりと理解し、後悔のない留学プランにしましょう!
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