認定留学は、提携している海外の教育機関に留学し、そこで取得した単位を日本の大学で認めてもらう制度です。大学在学中に留学をすると休学する必要があるため、卒業が1年間遅れることになりますが、認定留学の場合は、在籍している大学の承認を得て留学するので、留学期間中も日本の大学に在籍していることとなり、卒業が遅れることはありません。このように様々な特徴のある認定留学についてまとめました。
1. (単位)認定留学
認定留学とは、在籍している大学と提携している海外の大学に留学し、さらに協定を結んでいる場合に勉強した内容(取得した単位)を日本の大学に移行することができる留学のことです。
認定留学の場合は、提携している大学が留学先になるので行き先が限定されます。
取得した単位が認められ移行することができれば、留学期間を休学期間とせず、4年間で大学を卒業することができます。
ただし、在籍している大学の承認を得て留学することが前提となっているので、移行できる単位の科目と数も大学によって定められています。
2. 認定校と協定校
認定校
大学側から許可された特定の教育機関のことで、認定校を通した認定留学の場合、学生自身で海外の教育機関に入学手続きを行い、日本の大学へ直接届出をすることで、単位を認めてもらうことができます。
在籍している大学側から入学手続きの全てを援助してもらえるわけではありませんので、自分で手続きを進めなければいけません。場合によっては留学エージェントを利用することも必要です。
帰国後に留学先で取得した単位を日本の大学に認定してもらいます。単位数によって卒業を遅らせずに済みますが、大学によっては認定される単位に規定(専攻に関連しているコース、上限は20単位までなど)があるため、取得した単位が必ずしも全て認めてもらえるとは限りませんので、必ず事前に確認するようにしてください。
協定校(交換留学)
在籍している大学と協定を結んでいる正規の教育機関です。
協定校では留学先の大学で取得した単位が全て認められ、卒業を遅らせることなく就職活動に影響を受けることもありません。
費用に関しても、在籍している日本の大学に学費を納めるだけで、現地の大学に学費を支払う必要はないケースが多いです。
大学が協定を結んでいる教育機関のみ、また人数の上限が決まっているっことが多く、基準を満たしていない学生は大学側から協定校への海外留学を認めてもらえないこともあります。
選択肢が少ない、かつ大学側の選考から漏れた場合は協定校を通した海外留学ができませんが、単位移行と費用の面で非常に大きなメリットを得ることができます。
3. 認定留学のメリット
留学先で取得した単位が日本で認められる
オーストラリアの教育機関で取得した単位が日本の大学の単位として認められます。
大学を4年間で卒業することができる
留学期間中に取得した単位が認められることによって、遅れることなく卒業をすることができます。
編入の可能性
将来オーストラリアを含む海外の大学に進学する場合、取得した単位が認められる場合があります。
4. 認定留学のデメリット
留学期間中の支払い義務
大学によって規約が異なりますが、留学中も日本の大学には休学ではなく在籍となっていますので、学費の支払い義務があります。また、留学先の教育機関にも学費を支払わなければいけません。
留学手続き
留学先の決定とその判断、教育機関決定後の願書の提出、学費の支払いなど、様々な手続きを自分で行う必要がありますので、行き詰まったら留学エージェントを利用することも検討してください。
まとめ
認定留学は留学先で取得した単位を移行できるため、日本の大学を遅れることなく卒業できる
認定校は自分で手続きを行い、帰国後に単位を認めてもらう必要がある、一方で、協定校は選考や審査があり人数に限りはあるが、単位が全て認めてもらえること、費用の面など大きなメリットがある
認定留学のメリットは、単位を認定してもらえること、卒業が遅れないこと、将来留学する際に編入できる場合があること
認定留学のデメリットは、留学期間中でも支払い義務があること、また、手続きは基本的に全て自分で行う必要があるため、場合によっては留学エージェントを利用することを検討する
Comentários