海外留学生保険(OSHC)は、学生ビザでオーストラリアに滞在する場合に必ず加入が必要な保険です。加入期間や保険適用条件はどのようになっているのでしょうか?海外旅行保険の情報と合わせて紹介していきます。
1. OSHCとは
OSHC(Overseas Student Health Cover)は、海外留学生保険のことでオーストラリアに学生ピザで滞在する場合は加入が義務付けられています。
オーストラリア国民はメディケア(Medicare)と呼ばれる国民の税金から成り立つ国民健康保険により医療の大部分がカバーされていますが、留学生はメディケアの加入条件を満たしていないため、代わりにOSHCに加入し、オーストラリア滞在中の病気や怪我、入院費用などがカバーされます。
OSHCを提供できるのはオーストラリア政府が認定している保険会社(5社程度)のみとなっており、保険会社の店舗があるかないか、また、提携先の病院数の違いなどが挙げられますが、保障内容に大きな差はありません。
2. OSHCの加入期間
加入期間は受講するコースの期間ではなく、学生ビザでオーストラリアに滞在する期間になるので注意が必要です。学生ビザはコース修了日から1,2ヶ月余分に発行されます(一部それ以上の期間が発行されるパターンもあります)。学生ビザを延長する場合は合わせてOSHCも延長が必要となります。
3. OSHCへの加入資格とプラン
加入資格は、学生ビザを申請中の方、学生ビザを保有している方、また、オーストラリアで同居を予定している学生ビザ保有者の配偶者と子ども(18歳未満)になります。それぞれ、シングルプラン、カップルプラン、ファミリープランと分けられています。
4. オーストラリアの保険会社と費用
加入期間はコース期間ではなく、学生ビザの期間とお伝えしましたが、費用はどのくらいなのでしょうか。オーストラリア大手保険会社5社をシングルプランで比較してみました。
費用だけ見ると、保険会社によって6ヶ月で約25ドル、24ヶ月で約100ドルの差がありますので、料金を重視される方、万が一に備えて提携先の病院数を重視される方など、ご希望によって選択することができます。
5. 海外旅行の保険と何が違うの?
OSHCと海外旅行保険は保障内容が異なります。OSHCは医療保険ですので、携行品損害(物品の盗難や破損)や航空機遅延費用、弁護士費用などは保障内容に含まれません。また、高額になりやすい歯の治療は保険対象外ですので、日本を離れるまでに検診、治療を済ませておくことおすすめします。
6. 保険の適用項目と適用外項目
OSHCの保険適用範囲と適用外範囲をまとめています。
医師の治療費は医療費の基準額を超えた場合は自己負担となる、入院費用は公立の病院と私立の病院で範囲が異なる、処方箋薬は特定の薬を除く場合があるなど、細かい条件もありますので、詳細につきましてはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
OSHCはオーストラリアに学生ビザで滞在する場合に加入義務があります。加入期間はコースの期間ではなく、学生ビザの期間で加入する必要があり、学生ビザを延長する場合は保険の延長申請も合わせてするようにしましょう。
加入資格は学生ビザ保有している方、申請中の方、それらの方の配偶者と子どもになります。OSHCはあくまで医療保険ですので、海外旅行保険も合わせてカバーできる範囲を拡げて万が一に備えるようにしましょう。
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