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Australian Qualifications Framework(AQF)とは

1995年まではRegister of Australian Tertiary Education(RATE)と呼ばれる制度でしたが、1995年1月からAustralian Qualifications Framework(AQF)へと移行されました。


この制度により、義務教育修了後に取得した資格・学位はオーストラリア国内であれば、どこでも同一のものとして認められるようになり、就学と就労のどちらに対しても柔軟なシステムへと変わりました。そして、この制度は留学生にも適用されています。今回は、AQFについて紹介していきます。

 
1. AQFの概要

オーストラリアでは、AQFと呼ばれる教育資格の認定制度があります。これは、義務教育修了後の高校やカレッジ、TAFE、大学などの教育機関で取得した資格・学位がオーストラリア全土を対象に、共通のものとして認められる制度です。


その結果、高等教育機関で得た資格・学位は、入学条件の影響を受けることなく自由に進路変更ができ、現在の教育機関から異なる教育機関の上のレベルに進学する際、単位の認定や入学資格の免除が認められる場合があります。この制度は留学生にも適用され、進学の際に幅広い選択をすることができる柔軟な教育システムとなっています。

 
2. AQFレベルと部門

AQFは10段階のレベルと3部門(学校教育、職業教育訓練、高等教育)に分けて、全部で15種類の資格・学位が設定されています。


■学校教育部門

学校教育部門は州により多少異なりますが、クイーンズランド州を例にすると義務教育期間はYear10までとなっており、Year12を修了した生徒は Senior Secondary Certificate of Education という資格・学位を取得することができます。州によって名前が異なる場合があり、例に挙げているクイーンズランド州の場合はQueensland Certificate of Education(QCE)と言われています。


■職業教育訓練部門(Vocational Education and Training(VET))

職業教育訓練部門は8つのレベルに分かれており、AQFレベルでは1~8にあたります。職業教育訓練の資格・学位は専門分野のスキルを身につけ就職するためのものですが、高等教育機関へ進学する際に活用できる場合もあります。


■高等教育部門

オーストラリアの総合大学は全部で43校あり、世界的に見ても高水準の教育レベルで大学間の格差が少ないことでも知られています。大学では様々なコースが提供されており、そこで取得できる学位は評価が高いものとなっています。


このように、オーストラリアではAQF制度により資格・学位に明確な基準が設定されており、これらを一つの枠の中で管理し、オーストラリアの高い教育水準を保つ上で必要不可欠な制度となっています。

 
まとめ

AQFは教育資格の認定制度で、オーストラリア全土で共通の資格・学位として認められるため、国内の学生と留学生も含め、進学する際の選択肢が幅広い。また、この制度は1~10のレベルと3部門に分けて資格・学位を明確に設定している。

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